きょうのドル円はNY時間にかけて買い戻しが優勢となる中、一時137円台まで上昇している。21日線と200日線の間での推移が続いており、クリスマス休暇に向けて次第に収束感が強まっているようだ。次のアクション待ちといった雰囲気。本日の21日線は137.60円付近、200日線が135.65円付近に来ている。 先週の米消費者物価指数(CPI)やFOMC、ECB理事会を通過して、市場にはリセッション(景気後退)への警戒感が強まっており、ドルを見直す動きも出ている。しかし、米インフレがピークの兆しを見せていることも事実で、FRBのタカ派姿勢を疑問視する声も出ているようだ。 FRBの今回の利上げサイクルが終盤に接近しているとの認識は市場も共有しており、5.00-5.25%がターミナルレート(最終到達点)のコンセンサスとなっているようだ。米地区連銀総裁などFOMC委員の一部からは、5.25%よりも上の可能性もあるとのタカ派なレトリックも出ているが、来年に向けて、インフレのピーク期待に市場の関心が集まるのか、それとも景気後退への懸念に集まるのか、ドル円も見極めたいところなのかもしれない。 USD/JPY 136.91 EUR/JPY 145.40 GBP/JPY 166.71 AUD/JPY 91.87 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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