【これからの見通し】ドル円相場に注目集まる、戻り売りの動きを見極め 年末相場となるなかで、ドル円相場の変動性が高まっている。12月20日の日銀決定会合でYCC変動幅拡大が市場に衝撃を与えたことが背景。市場では来年1月18日の次回会合を控えて、ドル円相場に対する注目度が高まっている。通貨オプション市場では、1週間が12.3%程度であるのに対して1カ月は13.4%程度と高水準だ。1カ月のユーロドルが8.6%、ポンドドルが10.5%となっており、ドル円の変動期待の高さがうかがい知れる。 12月20日の急落以降は、ドル円は反発の流れが続いていた。しかし、足元では134円台半ばから133円台半ばまで反落するなど、上昇の勢いも一服している。年末相場で様子見ムードが広がるなかで、来年に向けたドル円相場動向を占うこととなろう。 市場では日銀の金融政策正常化のシナリオが優勢となっているとみられる。ドル円の戻り売りのポイントにすでに達したのか。もしくは、もう一段の買戻しが入るのかを見極めることに。 米10年債利回りが直近の米FOMC以降は上昇傾向を示しており、ドル相場の下支えとなっている。ただ、ドル指数の反発力は現状では弱い。ドル円は再び下向きの流れを模索することとなりそうだ。 この後の海外市場で発表される経済指標は、香港貿易収支(11月)、新規失業保険申請件数(12/18 - 12/24)など。その他では、ECB経済報告、米週間石油在庫統計、米7年債入札(350億ドル)などが予定されている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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