来年のポンドにはネガティブな見方が多い=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうの為替市場はドル売りが優勢となる中、ポンドドルは買いが優勢となっている。200日線が1.2050ドル付近に来ているが、その付近での値動きに終始している印象。上値が重い雰囲気に変わりはないが、心理的節目の1.20ドルはかろうじて維持している状況のようだ。

 来年のポンドに関してはネガティブな見方が多い。英中銀は追加利上げの必要性には言及しているものの、慎重な見方を強めている。また、高水準の政府債務、厳しい経済見通し、EU離脱の影響などを考慮すると、ポンドはあまり魅力的ではないという。

 高水準の政府債務を減らすには、緊縮財政や経済成長による歳入増などの様々あるが、英国は社会保障制度や医療制度に問題を抱えており、緊縮財政は痛みを伴う上、成長の見通しも弱くなる。また、EU離脱が間違っていたという印象もすぐには変わりそうもないとも指摘している。

 来年のポンドドルは今年回避したパリティ(1.00ドル)割れを試すとの大胆な見方も出ているが、ドル高はピークアウトとの見方も多く、そこまでの下げの可能性が小さいのかもしれない。

GBP/USD 1.2063 GBP/JPY 160.65 EUR/GBP 0.8844

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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