きょうの為替市場は先週末の流れを引き継いでドル売りが優勢となる中、ユーロドルは買い戻しが加速しており、1.07ドル台半ばまで上昇している。本日1.06ドル台前半に来ている21日線を上放れる動きが見られており、明日以降の動きが注目される。1.10ドルまでの上昇期待も出ているようだ。 12月下旬のユーロドルはレンジ内で取引されていたが、最近の米国とユーロ圏の経済指標がユーロドルの更なる上昇を示唆しているとの声も聞かれる。 ユーロ圏のコアインフレと経済活動のデータは予想を上回って推移しており、ECBのタカ派スタンスを維持しやすくしているという。半面、米経済指標のサプライズはネガティブな内容が多く見られており、先週の米雇用統計での平均時給も12月中旬にFRBが示した経済見通しよりも遥かに穏やかなインフレを示唆しており、ISM非製造業景気指数も2010年以来の低い数字となっていた。 先週末の米経済指標を受けて市場では、次回FOMCの利上げは通常の0.25%ポイントとの期待を高めている。一方、ECBは0.50%ポイントの利上げが確実視されている状況の中、両中央銀行の金融政策格差は縮小が期待されているようだ。 EUR/USD 1.0748 EUR/JPY 141.55 EUR/GBP 0.8811 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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