11日の東京株式市場は前日の米株高を受け主力株をはじめ買い優勢の地合いとなった。買い一巡後はやや伸び悩んだが、2万6000円台半ばで強調展開を続けた。 大引けの日経平均株価は前営業日比270円44銭高の2万6446円と4日続伸。プライム市場の売買高概算は10億5887万株、売買代金概算は2兆5894億円。値上がり銘柄数は1493、対して値下がり銘柄数は287、変わらずは58銘柄だった。 きょうの東京市場はリスクを取る動きが続いた。前週後半から4連騰だが、日々の上げ幅も徐々に拡大している。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇、12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を前に様子見ムードが拭えないなかも、買い優勢の流れとなった。この日行われたパウエルFRB議長の講演が、市場が懸念していたようなタカ派的な内容ではなかったことで、買い安心感が広がった。東京市場でも強調展開となった米国株市場を引き継ぎ、幅広く買いが先行。先物主導で日経平均は一時300円あまり上昇する場面もあったが、その後は上値が重かった。ただ、後場は上値を一段と買い進む動きこそ見られなかったものの下値では買い注文が厚く、狭いレンジでの値動きに終始した。個別株は全体の約8割の銘柄が上昇した。 個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連の主力どころが上値追いを継続、富士通<6702>、HOYA<7741>が高く安川電機<6506>も買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。ファーストリテイリング<9983>が上昇したほか任天堂<7974>も値を上げた。日本製鉄<5401>も強い動き。日医工<4541>はストップ高に買われた。三光合成<7888>が急騰、インフォマート<2492>、SREホールディングス<2980>なども値を飛ばした。 半面、エーザイ<4523>が利益確定売りに押され、第一三共<4568>も値を下げた。メルカリ<4385>も軟調。資生堂<4911>が売られたほか、日本航空<9201>も安い。テノ.ホールディングス<7037>が急反落、キユーピー<2809>も大幅に下落した。エスプール<2471>、コーセー<4922>、MonotaRO<3064>などの下げも目立った。 出所:MINKABU PRESS
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