NY株式19日(NY時間11:50) ダウ平均 33005.91(-291.05 -0.87%) ナスダック 10817.45(-139.56 -1.27%) CME日経平均先物 26330(大証終比:-10 -0.04%) きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続落。今週の弱い米経済指標を受けて市場は、FRBの利上げペース縮小期待からの買いのモメンタムを後退させ、景気後退懸念に火をつけ、前面に復活させている。ダウ平均はこの3日間の下げで年初の上げの大半を失っている格好。 取引開始前に米新規失業保険申請件数が発表され、予想以上に少なかったが、景気減速の中でも労働市場は依然として弾力的であることが示唆された。大手のIT・ハイテク企業から大量解雇が報告されているにもかかわらず、米労働市場のひっ迫感はなお緩んでいない。FRBが快く利上げサイクルを終了するには、労働市場が緩む必要がある。市場は、インフレ鈍化の兆候にもかかわらず、FRBが利上げを継続することへの懸念を強めているようだ。 市場は最新の経済指標とFRB幹部の発言を分析し、金利がどの程度まで上昇するのかの手掛かりを探っている。利上げペースは次回FOMC以降に緩む可能性はあるものの、ターミナルレート(最終到達点)自体は5%超の水準までFRBは利上げを継続するとの見方が中心となっている。 きょうは銀行株が下落し、市場の重荷となっているほか、産業、エネルギーが軟調。IT・ハイテク株も戻り売りに押されている状況。アメックス<AXP>などカード株が軟調に推移。消費者金融のディスカバー・ファイナンシャル<DFS>の決算を嫌気している。貸倒償却額が予想以上だったほか、貸倒償却率も予想を上回った。また、2023年の貸倒償却率が3.5-3.9%に膨らむ可能性を示唆したことも警戒感を高めている模様。 決算ではP&G<PG>が取引開始前に発表していたが、販売数量が予想以上の減少となっていた。売上高は値上げで補った格好。P&G株は軟調に推移している。 なお、きょうは引け後にネットフリックス<NFLX>が発表予定。 P&G<PG> 144.63(-0.86 -0.59%) ディスカバーF<DFS> 99.79(-2.55 -2.49%) アップル<AAPL> 134.63(-0.58 -0.43%) マイクロソフト<MSFT> 231.51(-4.30 -1.82%) アマゾン<AMZN> 93.08(-2.38 -2.49%) アルファベットC<GOOG> 93.22(+1.44 +1.56%) テスラ<TSLA> 125.25(-3.53 -2.74%) メタ・プラットフォームズ<META> 134.87(+1.85 +1.39%) AMD<AMD> 67.36(-3.17 -4.49%) エヌビディア<NVDA> 167.53(-6.24 -3.59%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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