大阪3月限 日経225先物 27620 +180 (+0.65%) TOPIX先物 1993.5 +16.0 (+0.80%) 日経225先物(3月限)は、前日比180円高の2万7620円で取引を終了。寄り付きは2万7660円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7700円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。寄り付き直後に2万7710円とナイトセッションで付けた高値に顔合わせしたものの、これを超えられず、次第に利益確定の動きが優勢となり、前場半ばには2万7530円まで上げ幅を縮めた。後場は2万7530円~2万7600円辺りのレンジで推移し、終盤にかけてショートカバーとみられる商いが入り、2万7620円で取引を終えた。昨日同様、前場半ば以降はこう着感が強まり、引けにかけてポジション調整の動きといったところだろう。 次期日銀総裁に植田和男氏を起用する人事案が国会に提示された。為替市場では円相場が1ドル=131円70銭台と朝方から円高に振れたほか、銀行株が堅調だったところを見ると、金融政策の修正を意識した動きは若干ながらあったようだ。ただし、日経225先物は狭いレンジでのこう着であり、全体としては1月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて様子見といったところだろう。 日経225先物は、オプション権利行使価格の2万7500円を中心とした上下の行使価格2万7250円~2万7750円辺りでレンジ推移を継続している。前日の調整でレンジ下限の75日移動平均線を試してからのリバウンドとなったため、2万7500円を下回る調整局面では、リバウンドを狙ったロングが入りやすくなった。一方、レンジ上限では、2月のSQ値である2万7779円75銭や直近の戻り高値2万7820円に接近する場面では上値を抑えられていることから、戻り売り狙いのショートになりそうだ。 ボリンジャーバンドでは+1σを挟んで値動きを見せているが、足もとでこう着が続くなか、+2σは2万8200円辺りまでバンドが切り上がっている。煮詰まり感が台頭するなか、SQ値、戻り高値をクリアしてくる局面では、一気にトレンドを強めてくる可能性はあろう。決算発表は本日でほぼ一巡したこともあり、日米金融政策の行方を見極めつつ、タイミングを待ちたいところだろう。なお、NT倍率は先物中心限月で13.85倍だった。25日線水準でのこう着であり、スプレッド狙いのトレードは限られていたようだ。 手口面では、日経225先物はABNアムロが1430枚、大和が630枚、ソジェンが460枚、ドイツが440枚程度の売り越しに対して、日産が1950枚、モルガンSが380枚、フィリップ360枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが1310枚、BNPパリバが850枚、ドイツが470枚、ソジェンが430枚程度の売り越しに対して、BofAが1380枚、UBSが590枚、ゴールドマンが590枚、HSBCが520枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。