大阪6月限 日経225先物 27860 -510 (-1.79%) TOPIX先物 2005.0 -43.0 (-2.09%) 日経225先物(6月限)は、前日比510円安の2万7860円で取引を終了。寄り付きは2万8000円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万8000円)にサヤ寄せする格好から、売りが先行した。日経平均株価がSQ値を下回った辺りからショートが強まり、前場半ばには一時2万7970円まで売られた。売り一巡後は2万8000円~2万8100円辺りで底堅い値動きを継続。前場取引終了直後に日銀の金融政策決定会合の結果が発表され、緩和政策の維持が伝わったことでショートカバーが入り、ランチタイムには2万8190円まで下げ幅を縮める場面が見られた。 ただし、米雇用統計の発表を前に米利上げペース再加速への警戒が強まるなか、商業銀行のSVBファイナンシャル・グループや傘下銀行の清算を決めたシルバーゲート・キャピタル が急落した流れを受けて、東京市場でも金融株の弱い値動きが目立った。金融システム不安が新たな懸念要因として浮上しており、後場に入って持ち高調整の売りが強まった。後場半ば以降は2万7900円を挟んでこう着し、終盤にかけて一時2万7830円まで売られる場面があった。 本日は米雇用統計の発表を睨んでのポジション圧縮というよりも、金融システム不安への警戒感が強まった影響が大きいだろう。グローベックスの主要な米株先物は朝方こそ小幅な下げにとどまっていたが、その後はNYダウ先物の下落幅が200ドルを超えるなか、センチメントを冷ます格好だった。 NT倍率は先物中心限月で13.89倍に上昇し、一時75日移動平均線が位置する13.92倍まで切り上がった。直近2月のリバウンド局面で上値を抑えられたこともあり、いったんはNTロングの巻き戻しが入りやすいだろう。メジャーSQの指数イベントを通過したことで、今後は期末に向けてバリュー株物色が強まりやすいとみられ、NTショートに向かいやすい。ただし、金融システム不安が高まるようだと金融株は見送られ、相対的にTOPIX型の弱さが意識されてくる可能性もあり、ややNTロングでのスプレッド狙いが優勢になりそうだ。 手口面では、日経225先物は野村が1610枚、大和が710枚、UBSが440枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが990枚、みずほが630枚、フィリップが510枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが2870枚、ドイツが820枚、モルガンSが820枚、UBSが740枚、BofAが730枚程度の売り越しに対して、ソジェンが2640枚、JPモルガンが1480枚、ABNアムロが1160枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
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