大阪6月限 日経225先物 27650 -210 (-0.75%) TOPIX先物 1979.0 -26.0 (-1.29%) 日経225先物(6月限)は、前日比210円安の2万7650円で取引を終了。寄り付きは2万7650円と、売り先行ながらシカゴ先物清算値(2万7525円)ほどは下げずに始まり、寄り付き直後に2万7710円まで下げ幅を縮めた。SVBファイナンシャル・グループ傘下でスタートアップ企業向けを主な取引先とする米シリコンバレーバンクの破綻によって金融システム不安が広がるなか、全預金が米金融当局により保護されると報じられたことで、押し目を拾う動きもみられた。 ただし、積極的にリバウンドを狙う動きは限られ、反対に前場半ばにかけて下げ幅を広げ、一時2万7370円まで売られる場面があった。売り一巡後は、前引けのTOPIXの下落率が2%を超えたため、後場は日銀によるETF買い入れの思惑が高まった。ランチタイムで下げ幅を縮めると、後場は2万7430円~2万7530円辺りのレンジで推移。終盤にかけてレンジを上放れ、2万7650円で取引を終えた。 日経225先物は、売り一巡後は25日移動平均線を上回って推移。終盤にかけて下落幅を縮めたため、チャート上では25日線を支持線に、長いヒゲを残す形状だった。グローベックスの米株先物は主要な指数先物が概ね1%を超える上昇で推移しており、週明けの米国市場の反発も意識されやすかったとみられる。もっとも、東証プライムの値下がり数が全体の9割近くを占めていたほか、セクターでは海運と鉱業の2セクターを除き31業種が下落。金融セクターの弱い値動きが目立った。 そのため、相対的にTOPIX型の弱さが目立つなか、NT倍率は先物中心限月で13.97倍に上昇した。上値抵抗の75日線を突破し、2月6日に付けた戻り高値14.03倍が意識されてきた。この水準を捉えてくるようだと、200日線が位置する14.13倍辺りをターゲットとした、NTロングによるスプレッド狙いの動きに向かわせそうだ。 手口面では、日経225先物はソジェンが1470枚、ドイツが1370枚、JPモルガンが1210枚、バークレイズが1200枚、BofAが1050枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1980枚、野村が1080枚、ゴールドマンが1010枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はドイツが2000枚、シティが1960枚程度の売り越しに対して、みずほが3170枚、SBIが2000枚、モルガンSが1820枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。