きょうのNY為替市場はドル売りが強まっており、ドル円も急速に戻り売りに押されている。一時132円台前半まで一気に下落する場面も見られた。 米地銀の資本棄損に伴う流動性への不安が強まっている。先週はカルフォルニア州の地銀SVB<SIVB>が破綻し、その余波でNY州のシグネチャー・バンク<SBNY>も事業停止となった。米金融システムへの警戒感が強まり、他の米地銀にも同様の不安感が広まっている。米当局はSVBの顧客の預金保護を発表していたが、市場の不安は収まらないようだ。 この状況を受けて米利上げ期待も一気に後退し、来週のFOMCでの0.50%ポイント利上げの可能性を完全に後退させているのみならず、0.25%利上げの可能性も不透明になっている。短期金融市場では0.25%利上げの確率を完全に織り込めず、現在は35%程度の確率で据え置きの可能性を意識している状況。 ドル円には、リスク回避の円高および、米利上げ期待後退によるドル安の二重の逆風が吹いている格好。きょうの下げで21日線および200日線を完全に下放れする動きが出ており市場からは、1月からのリバウンド相場は終わったとの声まで出ている。 USD/JPY 132.91 EUR/JPY 142.49 GBP/JPY 161.59 AUD/JPY 89.04 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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