反落、米金融システム不安の拡大で=NY原油概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=74.80(-1.88 -2.45%)

 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が1.88~1.87ドル安。その他の限月は1.85~0.25ドル安。

 米シリコンバレー銀行の破綻や米シグネチャー・バンクの事業停止など米金融システム不安が広がっていることがリスク資産の一角である原油相場を圧迫した。米利上げ継続による米国債の下落が金融機関のバランスシート悪化の背景だが、インフレ率が高止まりするなかで米連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締めの手綱を緩めるのか不透明。14日には2月の米消費者物価指数(CPI)が発表されるほか、来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えている。

 時間外取引で4月限は77.47ドルまで堅調に推移する場面はあったが上値は伸びず、通常取引開始に向けて売りが強まると72.30ドルまで急落。ただ、通常取引開始後は買い戻しから下げ幅を縮小した。


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