減産そのものよりも、発表のタイミングに驚き

　ＯＰＥＣプラスが日曜日に突然減産を発表し、市場を動揺させている。原油相場が急伸し、米株式市場ではエネルギー株に買いを呼び込んでいる。しかし、今回の発表に対してアナリストからは、「減産そのものよりも、発表のタイミングが驚くべきことだ」との指摘も聞かれる。

　サプライズ要因の大半は正式な会議以外の場で発表されたことに起因し、日量１１６万バレルに相当する実際の減産そのものは、世界の在庫が堅調に推移していることを考慮すれば、必ずしも衝撃的なものではないという。

　ＯＰＥＣが引き締め姿勢に転じることは予想されていたと。ロシアの日量５０万バレルの減産はすでに数カ月前に発表されており、ＯＰＥＣの生産量は目標水準を日量２００万バレル下回っている。そのため、実際の減産規模は見出しの数字よりもかなり小さくなる点を留意すべきだという。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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