メタ・プラットフォームズ<META>が大幅高。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。売上高の大半を占める広告収入が予想以上に好調だった。また、ガイダンスも公表し、第2四半期の売上高は予想を上回る見通しを示している。デジタル広告の回復の兆しを示す決算となった。 同社は、ザッカーバーグCEOが「効率化の年」と名付け、コストを削減しながらより迅速に動くことに取り組んでいる。昨年来の広告需要の減速により、同社は人員削減と支出削減を余儀なくされ、仮想現実に投資してきた数十億ドルに対する監視の目も厳しくなった。ただ、コスト削減の一方で人工知能(AI)やメタバースといった戦略的分野への投資は継続している。 今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き上げが相次いだ。「同社のコスト削減は現在、売上高の傾向改善と人工知能(AI)への投資で補完されている。効率性、売上高とエンゲージメントの改善傾向を示した今回の決算に肯定的に見ている」といったコメントも出ている。また、同社はジェネレーティブAIから長期的に恩恵を受ける」との指摘も出ている。 (1-3月・第1四半期) ・1株利益(調整後):2.20ドル(予想:2.01ドル) ・売上高:286.5億ドル(予想:276.7億ドル) 広告収入:281.0億ドル(予想:267.6億ドル) ・営業利益率:25%(予想:23.6%) ・月間アクティブユーザー:29.9億人(予想:30.0億人) ・1日アクティブユーザー:20.4億人(予想:20.1億人) ・広告インプレッション数:+26%(予想:+13.8%) ・平均広告単価:-17%(予想:-14.7%) (4-6月・第2四半期見通し) ・売上高:295~320億ドル(予想:295億ドル) (通期見通し) ・総費用:860~900億ドル(従来:860~920億ドル)(予想:898.7億ドル) ・設備投資:300~330億ドル(予想:314.6億ドル) (NY時間09:34) メタ・プラットフォームズ<META> 236.96(+27.56 +13.16%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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