キャタピラー<CAT>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。営業利益も予想を上回っている。また、第2四半期については、季節性に沿って、第1四半期よりも売上高が増加するとの見方も示した。世界的な景気低迷でも重機に対する需要が減退していないことを示した。アップルビーCEOは声明で、「第1四半期は底堅い需要があった」と述べた。 北米における建設機械の販売台数は、ディーラーが在庫を積み増したために増加した。鉱山機械の販売台数も増加したが、特に資材の製造コスト上昇で一部相殺された。 ただ、株価は冴えない反応を示している。最大のセグメントである北米の建設需要に疑念も生じ始めており、米地銀問題と米経済への懸念がその状況をさらに悪化させ、同社は年後半の減速を懸念している。 一方、アナリストからは、インフラのプロジェクトやその他の政府投資が建設業界の低迷を補い、鉱業やエネルギー業界の需要拡大が予想されるとの指摘も出ていた。 株価は発表直後に買いが先行したものの、その後は下げに転じている。 (1-3月・第1四半期) ・1株利益(調整後):4.91ドル(予想:3.82ドル) ・売上高:158.6億ドル(予想:153.2億ドル) 機械・エネルギー・運輸:151.0億ドル(予想:147.7億ドル) 金融:7.63億ドル(予想:7.32億ドル) ・営業利益:27.3億ドル(予想:22.6億ドル) ・研究開発費:4.72億ドル(予想:5.01億ドル) (NY時間09:37) キャタピラー<CAT> 206.45(-9.74 -4.51%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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