サウスウエスト航空<LUV>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株損益の赤字は予想以上に膨らんだ。12月に発生した運航中断の影響が第1四半期に予想以上の損失をもたらした。 12月の混乱により、1月と2月の旅行のキャンセルや予約遅延に伴うコスト増と収入減を含め、税引前で3億8000万ドルの財務上の打撃を受けた。ただ、3月からはトレンドが好転しており、今期は黒字に転換する見込みだと述べている。ジョーダンCEOは声明で、「不透明な経済環境に留意しつつも、国内航空券の需要はこれまでのところ堅調に推移している」と述べた。 投資家は年末年始のスケジュール管理システム障害による1万6000便を超えるフライトがキャンセルされた問題の影響を注視している。今月にはベンダーが提供するファイアウォールが故障し、運航に必要なデータの流れが遮断されたため、全便が一時的に運航停止されていた。 同社はまた、ボーイング<BA>の生産遅延が続き、2度目の年内航空機納入予定数削減を余儀なくされたとも発表。同社は年内に737マックス8を70機納入されるとしている。もともと100機を予定していたが、それが90機に下方修正されていた。その結果、年後半に予定していた輸送能力の増強が何パーセントか減少することになる。 (1-3月・第1四半期) ・1株損益(調整後):-0.27ドル(予想:-0.22ドル) ・売上高:57.1億ドル(予想:57.3億ドル) 旅客収入:51.1億ドル(予想:51.3億ドル) ・座席有効マイル:381億(予想:371億) ・有償旅客マイル:295億(予想:313億) ・有償搭乗率:77.6(予想:82.6%) (4-6月・第2四半期見通し) ・売上高:2019年第4四半期比13~17% ・座席有効マイル:2019年第4四半期比約2%減 (通期見通し) ・座席有効マイル:2019年比約4.5%減(従来:4.0%減) (NY時間09:43) サウスウエスト航空<LUV> 29.06(-1.85 -5.97%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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