16日の東京株式市場は主力株を中心にリスクを取る動きが継続し、日経平均は年初来高値を連日更新、3万円台まであと一歩に迫る水準まで上昇した。 大引けの日経平均株価は前営業日比216円65銭高の2万9842円99銭と4日続伸。プライム市場の売買高概算は16億419万株、売買代金概算は3兆5529億円。値上がり銘柄数は995、対して値下がり銘柄数は767、変わらずは72銘柄だった。 きょうの東京市場は終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は2万9900円台まで上昇し、フシ目の3万円大台まであと100円弱に迫る場面があった。前日の米国株市場でNYダウが6日ぶりに下げ止まったことでセンチメントが改善している。米株市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が急反発したのを引き継ぐ形で、半導体関連株が強い動きを示し全体相場を牽引した。業種別では電力株や医薬品株が買われたほか、食品株の一角なども値を上げ、全体指数の上昇に貢献した。値上がり銘柄数は全体の54%にとどまったが、売買代金は3兆5000億円台と高水準に膨らんでいる。なお、TOPIXは日経平均に先立って1990年8月以来約33年ぶりの高値圏に浮上した。 個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置大手やルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体の主力株が買われているほか、キーエンス<6861>なども高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が商いを膨らませ強い動きとなった。リクルートホールディングス<6098>が高く、東京電力ホールディングス<9501>も堅調。芝浦機械<6104>、コプロ・ホールディングス<7059>などがストップ高に買われた。グリムス<3150>、マースグループホールディングス<6419>なども大幅高。 半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が軟調、楽天グループ<4755>も売られた。トヨタ自動車<7203>、ソニーグループ<6758>が冴えず、日本郵船<9101>も売りに押された。オリンパス<7733>が値を下げ、コニカミノルタ<4902>の下落も目立った。河西工業<7256>が急落、Orchestra Holdings<6533>、ネットプロテクションズホールディングス<7383>なども大幅安。 出所:MINKABU PRESS
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