アジア株 香港株は2カ月ぶり安値更新後下げ渋り アリババ「期待外れ」売上高、中国消費回復の鈍さを懸念 東京時間14:01現在 香港ハンセン指数 19508.65(-218.60 -1.11%) 中国上海総合指数 3301.59(+4.27 +0.13%) 台湾加権指数 16152.32(+50.44 +0.31%) 韓国総合株価指数 2534.52(+19.12 +0.76%) 豪ASX200指数 7284.40(+47.61 +0.66%) インドSENSEX30種 61328.73(-103.01 -0.17%) アジア株は高安まちまち。韓国や豪州は上昇、前日の米株高を好感した買いが続いている。 香港株は1.11%安。大幅反落して始まり序盤に約2カ月ぶり安値をつけたあとは値ごろ感で買い戻されており、下げ幅をやや縮小している。アリババの決算内容が懸念されており幅広い銘柄が売られている。 アリババの第1四半期の売上高は市場予想に届かなかった。電子商取引が伸び悩んだほか、クラウド事業が低調だったもようで、中国の個人消費の回復が予想よりも弱いとの懸念が高まっている。アリババ株は5%超下げている。 JDドットコムやテンセントホールディングス、美団、バイドゥなどほかのハイテク関連も大幅安。そのほか、不動産や保険、カジノ、医療品、消費者サービス関連も総じて下落している。 また、米国の金融引き締め長期化懸念も一段と高まっている。きのう、ダラス連銀総裁は、今後数週間の経済データ次第で利上げ停止が適切になる可能性があるとしたものの、「現時点では」その状況に達していないと述べだ。FRB高官の発言に好調な米指標、米債務上限問題が無事解決すれば、6月会合での米追加利上げ観測が一段と高まる可能性がある。香港は米ドルとのペッグ制を採用しているため、FRBが追加利上げ実施なら香港当局も基準金利を引き上げる。 上海株はプラス圏を回復、景気支援策と金融緩和期待の買いが支えとなっている。ただ、週末を前に積極的な売買は手控えられている。 週明け22日には中国最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が発表される。一部で引き下げが予想されているため、据え置きなら失望売りが出る恐れも。
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