きょうのドル円は昨年11月下旬以来の高値となる138.85円付近まで一時上昇したものの、139円台を試すことなく伸び悩んでいる。138円台後半の水準が強い上値抵抗となっている模様。ただ、下押しする動きもなく、上値追いの流れは堅持している。 米債務上限問題については、イエレン財務長官が早ければ6月1日にデフォルトに陥る可能性が高いと繰り返し警告している。前日の現地時間の夕方にバイデン大統領とマッカーシー米下院議長の会談が行われたが、予想通りではあるが、具体的な合意はなく継続協議となっている。ただ、市場はまもなく解決されると楽観的に見ているようだ。 ストラテジストは、ドル円の動きは債務上限の期限、いわゆるXデートの前に何らかの妥協的な合意が成立するという市場の期待を裏付ける動きだとした上で、米国債利回り上昇と出口戦略になお消極的な日銀によって引き起こされていると指摘。もし、これらの期待が今後数週間で大きく崩れるようであれば、円のショートポジションは圧縮され、ドル円は急落する可能性があるとも付け加えた。 ただ、円ショートはますます投機的になっている。米商品先物協会(CFTC)が発表したIMM投機筋の建玉報告では、円の売り越しは拡大こそ一服しているものの、なお高水準にあり、新たに円売りポジションが形成されている可能性もある。 日銀が緩和的な姿勢を維持し、岸田政権のエネルギー対策もあって、日本の消費者や産業界が原油価格高騰にさほど不満を抱いていないことから、円はさらに下落する可能性があるとの指摘も出ている。 USD/JPY 138.60 EUR/JPY 149.40 GBP/JPY 172.22 AUD/JPY 91.77 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。