【これからの見通し】米債務上限問題を抱えつつも、市場は政策金利観測で動く 市場は不安定な状況だ。6月1日の米債務上限のXデーを控えて、米政府と共和党との協議の行方を見守っている。しかし、マーケットはそれを封印しつつ各国のインフレや政策金利動向に敏感に反応している。 東京時間にはNZ中銀が政策金利を5.50%に25bp引き上げたが、今後の利上げについて休止する姿勢を示した。これを受けてNZドルは急落の反応を示している。先ほど発表された4月英消費者物価指数は前年比+8.7%と前回の10.1%から低下したが、市場予想8.2%を大きく上回った。市場はポンド買いを強めている。昨日の英議会証言でベイリー英中銀総裁が議員からインフレについて責められており、食品価格インフレが予想以上に高いことを釈明したばかりだ。 この後の海外市場では米FOMC議事録(5月2-3日開催分)が公表される。追加利上げについての文言が削除され、6月FOMC会合では利上げ停止について議論する、としていた。ただ、今週はタカ派メンバーから続々とインフレ抑制のために追加利上げが必要である点が主張されており、市場センチメントがドル高方向に傾いた経緯がある。今回の議事録では利上げ停止の場合の根拠がどの程度説得力があるものなのかがポイントとなりそうだ。 この後の海外市場で発表される経済指標は、南アフリカ消費者物価指数(4月)、ドイツIfo景況感指数(5月)、米MBA住宅ローン申請指数(05/13 - 05/19)など。ドイツIfo景況感指数は前回から小幅に低下する予想となっている。 発言イベント関連ではハント英財務相、ベイリー英中銀総裁などの講演やイベント参加が予定されており、最新の英インフレ指標について、どのようなコメントがでるのかが注目される。米国では、イエレン米財務長官、ウォラーFRB理事などのイベント参加や講演が予定されている。ラガルドECB総裁がECB設立25周年記念式典で挨拶する。米週間石油在庫統計が公表される。米2年変動利付債入札(220億ドル)米5年債入札(430億ドル)などが実施される。米主要企業決算は、アナログデバイセズ、エヌビディア、スノーフレークなど。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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