【これからの見通し】ドルの方向感ハッキリせず、きょうは米新規失業保険申請件数 今週はドル相場の方向性がはっきりとしない。ドル指数を観察すると連日、神経質な上下動をみせるものの、コアな水準には変化はみられていない。昨日の日足は十字線を示現しており、まったく方向感を失った状態になっている。来週の米FOMCやECB理事会を控えて、様子見ムードが市場を支配しているようだ。 足元のセンチメントはややインフレ警戒に傾いている。豪中銀、カナダ中銀がいずれも据え置き優勢の市場予想に反して、利上げを発表したことが背景。根強いインフレ圧力を警戒したものだ。米国にとっては雇用市場が想定以上に力強い点も利上げ観測の支援材料。ただ、市場の見方は6月は据え置き、7月は利上げで特段の変化はみられていない。 この後の海外市場で発表される経済指標は、ユーロ圏実質GDP(確報値)(2023年 第1四半期)、南アフリカ経常収支(2023年 第1四半期)、メキシコ消費者物価指数(CPI)(5月)、米新規失業保険申請件数(05/28 - 06/03)、米卸売在庫(確報値)(4月)など。ユーロ圏GDPは重要な指標だが、きょうは確報値とあって、速報値から特段に変化がみられなければ市場は無風で通過しそうだ。米新規失業保険申請件数は微増傾向がみられている。高金利が労働市場を抑制する兆候として、増加傾向が定着するのかどうかが注目される。 発言イベント関連ではビュードライ加中銀副総裁の講演および質疑応答が予定されている。昨日のカナダ中銀会合では予想外の利上げが実施されたが、今後については明言が避けられていた。今日の講演で何らかのヒントが得られるのかどうか注目したい。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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