米株価指数先物(9月限)(NY時間08:57) ダウ先物 34720(-43.00 -0.12%) S&P500 4546.25(-7.50 -0.16%) ナスダック100先物 15804.00(-36.75 -0.23%) 米株価指数先物市場でダウ先物は43ドル安で推移しているほか、ナスダック100やS&P500も軟調に推移している。手掛かり材料に乏しい中で来週のFOMCや今週から本格化する決算を控え、様子見の雰囲気が強い。 取引開始前にバンカメ<BAC>とモルガン・スタンレー<MS>が決算を発表。バンカメはトレーディング収益が予想外に好調だったことが寄与。一方、モルガン・スタンレーは、ウェルス・マネジメント部門の売上高が過去最高を記録するなど好調だったものの、トレーディング部門、特に債券・為替・商品(FICC)が冴えなかった。同銀は、顧客アクティビティ低下と市場のボラティリティ低下による現物およびデリバティブ商品の減少によるものだと述べている。明日はゴールドマン<GS>の発表が予定されているが、冴えない内容も警戒されている。 今回の決算シーズンはまだ発表は僅かではあるものの、好調なスタートを切っており、既に発表を終えたS&P500企業の約82%が予想を上回る純利益を計上している。 全体のファンダメンタルズについては、中国経済への懸念はあるものの、直近のインフレ指標が鈍化傾向を示していることで、ソフトランディングのシナリオを後押ししている。FRBの利上げについても来週の利上げで最後との見方も少なくない。 一方で懐疑的な見方も根強いことも事実。「われわれはスイートスポットにいるとは思えない。もし、スイートスポットにいるのであれば、先行指標や同時に発表される指標のいくつかがマイナスになることはない」といった指摘も聞かれる。 なお、取引開始前に6月の米小売売上高が発表され、前月比0.2%増と予想を下回る内容となった。ただ、GDPの算出に使用される飲食店、自動車、建材、ガソリンを除いた売上高は前月比0.6%増と予想を上回っている。株式市場は大きな反応は示していない。 *米小売売上高(6月)21:30 結果 0.2% 予想 0.5% 前回 0.5%(0.3%から修正)(前月比) 結果 0.2% 予想 0.3% 前回 0.3%(0.1%から修正)(コア・前月比) 結果 0.6% 予想 0.3% 前回 0.3%(0.2%から修正)(自動車・建材、ガソリンスタンド・食品を除く・前月比) (NY時間09:07) 時間外 バンクカメ<BAC> 29.63(+0.23 +0.78%) モルガン・スタンレー<MS> 86.70(+0.33 +0.38%) アップル<AAPL> 193.67(-0.32 -0.16%) マイクロソフト<MSFT> 345.97(+0.24 +0.07%) アマゾン<AMZN> 132.77(-0.79 -0.59%) アルファベット<GOOG> 124.78(-0.28 -0.22%) テスラ<TSLA> 289.28(-1.10 -0.38%) メタ・プラットフォームズ<META> 309.15(-1.47 -0.47%) AMD<AMD> 117.55(-0.77 -0.65%) エヌビディア<NVDA> 467.02(+2.41 +0.52%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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