ジョンソン&ジョンソン<JNJ>が上昇しており、ダウ平均をサポートしている。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正している。医薬品、医療機器とも販売が好調だった。 市場からは、1株利益が予想を7%上回ったことから、今回の上方修正は保守的に見えるとの指摘も出ている。パンデミック時に見送られていた手術が復活する中、医療機器部門が予想を上回り、通期の見通しの上方修正に繋がった。 同社は消費者ヘルス部門を縮小し、ワクチン事業も縮小。クローン病治療薬「ステラーラ」のようなベストセラー医薬品の特許切れが迫っている。ステラーラに対するバイオシミラー医薬品の競合が年後半に米国市場に参入しなければ、最新のガイダンスを上回る可能性はさらに高くなる。 ただ、同社のウォルクCFOは「ジェネリック医薬品メーカーとの数回の和解の後、ステラーラの競争は2025年まではないと見ている」と述べている。 市場はまた、医療機器メーカーのアビオメッドの買収が、売上げを補うかにも注目している。同CFOは「少なくとも年末までは同部門の売上高は増加すると見ている」と述べた。 アナリストは「同社の事業セグメントの強さと耐久性は依然として過小評価されている。業績予想の上方修正および、他の主要フランチャイズ以上の成長が期待され、2023年のEBITDA倍率は現在の約12倍から15-20倍に拡大する可能性がある」と指摘している。 (4-6月・第2四半期) ・1株利益(調整後):2.80ドル(予想:2.62ドル) ・売上高:255.3億ドル(予想:246.7億ドル) 医薬品:137.3億ドル(予想:131.9億ドル) イムブルビカ:8.41億ドル(予想:8.17億ドル) レミケード:4.62億ドル(予想:4.66億ドル) ステラーラ:28.0億ドル(予想:26.9億ドル) ザイティガ:2.27億ドル(予想:2.31億ドル) イグザレルト:6.37億ドル(予想:6.18億ドル) シンポニー:5.29億ドル(予想:5.57億ドル) 消費者へルスケア:40.1億ドル(予想:39.5億ドル) 医療機器:77.9億ドル(予想:75.9億ドル) ・研究開発費:38.3億ドル(予想:37.0億ドル) (通期見通し) ・1株利益(調整後):10.70~10.80ドル(従来:10.60~10.70億ドル) ・売上高:988~998億ドル(従来:979~989億ドル) (NY時間09:42) ジョンソン&ジョンソン<JNJ> 165.19(+6.45 +4.06%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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