マイクロソフト<MSFT>が引け後に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高もと予想を上回った。クラウドが引き続き堅調に推移している。 ナデラCEOは声明で「われわれは新しい人工知能(AI)プラットフォームへのシフトをリードし、顧客がわれわれのクラウドを利用してデジタル投資から最大価値を引き出すのを支援し、営業レバレッジを促進することに引き続き注力している」と述べた。 ただ、時間外で株価は一時売りが強まるなど冴えない動きとなっている。売上高は予想を上回ったものの、クラウド・コンピューティングの需要減退によって伸び悩んでいる。アジュールの売上高の伸びも前四半期の31%から27%に鈍化した。 同社は主要製品ラインのほとんどで、パートナーであるオープンAIのモデルをベースにした新しいAIプログラムを複数発表している。しかし、AIを含んだ同社のサービスはまだ広範に利用可能ではなく、アジュ-ルとOfficeアプリケーションへの顧客企業の全体的な支出は鈍化している。そのほか、パソコンの出荷台数が6四半期連続で減少しており、ウィンドウズ・ソフトウェアとサーフェス・デバイスの売上高が悪化した。 アナリストからは「顧客企業は購入したものを最適化した方がより良いと言っている。AIによる大きな追い風はしばらくは見込めない」との指摘も聞かれる。 (4-6月・第4四半期) ・1株利益:2.69ドル(予想:2.56ドル) ・売上高:561.9億ドル(予想:554.9億ドル) インテリジェント・クラウド:239.9億ドル(238.0億ドル) プロダクティビティー&ビジネスプロセス:182.9億ドル(予想:181.0億ドル) モア・パーソナル:139.1億ドル(予想:135.8億ドル) ・営業利益:242.5ドル(予想:232.8億ドル) (NY時間16:54)時間外 マイクロソフト<MSFT> 347.35(+2.24 +0.65%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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