きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となる中、ドル円は戻り売りが続いており、140円台前半まで一時下落した。本日午後のFOMCの結果発表を控えて、先週の調整が出ていたものと思われる。その後は140円台半ばに戻す動き。ただし、ドル円については、チャートが21日線で綺麗に跳ね返されており、FOMCを受けて再び下値を模索しに行くか警戒される動きではある。 FOMCは0.25%ポイントの利上げが確実視されている。ただ、市場はそれを完全に織り込んでおり、次回9月のヒントに注目している状況。パウエル議長はこれまで、あと2回の利上げの可能性を強調しており、その姿勢に変化はないとものと見られている。ただし、9月については、あと2カ月分のデータを確認できることもあり、今回はオープンにして置くものとも見られているようだ。 一部からは、FOMCはドルにとって穏やかなプラス材料となる可能性があるとの見方も出ている。FRBは声明や会見などで、追加利上げの可能性を示唆し、それはドルにとって穏やかなプラスになるはずだという。先日のFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)では、年内に2回の追加利上げを実施した後、2024年に計1.00%ポイントの利下げを実施する可能性を示唆していた。しかし、これを反故にする可能性もあるという。 ユーロドルは買い戻しが優勢。東京時間に一時1.1040ドル近辺まで下落し、21日線を下回る場面が見られたものの、現在は維持されている状況。 一部からは、ECBが明日の理事会で追加利上げに対して慎重姿勢を見せれば、ユーロは引き続き圧力を受けるとの見方が出ている。成長見通しが低調であれば、インフレを懸念してきた理事会メンバーも、追加利上げに疑問を呈するはずだという。実際、流通段階での価格圧力が冷え込めば、ECBが予想するよりも早くインフレが低下する可能性がある。そのことから、今回の理事会はデータに依存した理事会ごとの決定スタンスを強調することを予想しているという。 また、今週のユーロドルはユーロ圏の経済指標が予想を下回ったことで、1.1050ドルを一時割り込んでいる。オプション市場は今後24時間のユーロドルのレンジを60ピップスと推計しているが、それが正しくプライシングされていると仮定した場合、FOMCを受けてユーロドルは1.10ドルに向けてスライドするリスクがあるとの指摘も出ている。 ポンドドルは買い戻しが優勢となっており、1.29ドル台を回復している。21日線でサポートされた格好となっており、上向きのトレンドはなお維持しているようだ。 ポンドは対ユーロでも上昇。最近の弱いユーロ圏の経済指標を受けて、これまでのECBへのタカ派期待が後退しており、9月以降の利上げについては未知数の部分が大きくなっている。一方、英中銀も来週に金融政策委員会(MPC)が控えているが、先日発表の英消費者物価指数(CPI)が予想以上の鈍化を示していたことから、0.50%ポイントの大幅利上げへの期待は後退しているものの、今回のみならず、英中銀はしばらく利上げを継続するとの見方は根強い。 そのような中でポンドはユーロよりも優位と見られているようだ。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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