反落、FOMCは利上げ余地を残す=NY原油概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=78.78(-0.85 -1.07%)

 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月は0.85から0.80ドル安。その他の限月は0.74から0.08ドル安。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の追加利上げが発表されたほか、市場参加者が期待していた利上げ停止は宣言されず、利上げ余地を残す格好となったことが重しとなった。米インフレ率は鈍化しているが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長によれば、データが正当化するなら9月利上げはあり得る。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫の取り崩しが限定的だったことは利益確定の売りを誘った。製油所稼働率は低下しており、季節的な需要はそれほど高まっていない。

 時間外取引の9月限は売り優勢。通常取引に向けてじりじりと水準を切り下げた。通常取引開始後は買い戻しから一時79.77ドルまで強含んだが、上値は重くプラス圏での推移は一時的だった。引けにかけては78.55ドルまで安値を更新した。

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