サウスウエスト航空<LUV>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想範囲内だったほか、売上高も予想を若干上回る程度に留まった。夏場の旅行需要は好調だったものの、コスト増が重荷となった。特に人件費の高騰に言及している。 高騰する人件費、天候不順、国内旅行減少の兆しなど、同社を取り巻く環境はますます不透明になっている。米国内路線からの収入が大半を占める同社は、第2四半期から7月にかけての好調なレジャー需要を挙げたが、残りの四半期および通年の旅行動向についてはほとんど予測しなかった。 アナリストは「四半期の数字はライバルと比較しても印象的ではない。国内航空需要の鈍化をめぐる懸念を増幅させるだろう」と述べている。 ジョーダンCEOは「第3四半期の座席の約70%はすでに予約済みで、通常より5ポイントほど高い」と懸念を払拭していたものの、それでもレジャー需要が季節的に落ち込む可能性を補うほど、9月初めのレイバー・デー後にビジネス旅行が回復するかどうかはわからないという。 同社は、第3四半期の燃料費以外のユニットコストは6.5%上昇すると発表。売上高は過去最高を記録し、第3四半期も黒字を見込んでいる。ただ、同社は今年度のコスト見通しを引き上げ、効率性の指標である、各座席を1マイル飛行させるための燃料費以外の経費は、従来は4%減としていたが、1%から2%減に修正した。 (4-6月・第2四半期) ・1株利益(調整後):1.09ドル(予想:1.09ドル) ・売上高:70.4億ドル(予想:69.8億ドル) 旅客収入:64.1億ドル(予想:63.5億ドル) ・有効座席マイル:426億(予想:425億) ・有償旅客マイル:355億(予想:363億) ・有償搭乗率:83.4%(予想:85.2%) (NY時間11:00) サウスウエスト航空<LUV> 32.86(-3.41 -9.39%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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