フォード<F>が引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、EBITとも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、EBITとフリーキャッシュフロー(FCF)の見通しを上方修正している。内燃機関が好調だったことが奏功しているが、電気自動車(EV)は全体的に冴えない内容となっていた。 同社は500億ドルの開発予算を投じたEVの需要低迷に直面している。年間200万台のEVを生産する予定の2026年末までに、EV関連の30億ドルの損失を取り戻し、バッテリー駆動モデルのEBITで8%のリターンを達成するとしている。ただ、アナリストは、同社のEV目標に懐疑的と述べている。懸念されるのは、テスラ<TSLA>以外の企業がEVを大量に販売できるのかという点だという。同社はEVへの橋渡しが進んでいることを示す必要があるが、それは長い橋で、まだ最初の部分にいるとも語った。 同社はまた、9月14日に現在の協定の期限を迎える前に、より高コストが予想されている労使協定を結ばなければならない。全米自動車労組(UAW)との対立もある中、同社はストライキを起こされる可能性もある。 時間外で株価は上昇。 (4-6月・第2四半期) ・1株利益(調整後):0.72ドル(予想:0.54ドル) ・自動車売上高:450億ドル フォード・ブルー:250億ドル(予想:249.6億ドル) フォード・モデルe:18億ドル(予想:20.7億ドル) フォード・プロ:156億ドル(予想:142.6億ドル) ・EBIT(調整後):38.0億ドル(予想:31.5億ドル) フォード・ブルー:23.1億ドル(予想:22.4億ドル) フォード・モデルe:-10.8億ドル(予想:-8.72億ドル) フォード・プロ:23.9億ドル(予想:17.4億ドル) ・EBITマージン:8.4%(予想:7.1%) (通期見通し) ・EBIT(調整後):110~120億ドル(従来:90~110億ドル)(予想:106.6億ドル) フォード・ブルー:約80億ドル(従来:約70億ドル)(予想:74億ドル) フォード・モデルe:-45億ドル(従来:約-30億ドル)(予想:-32.5億ドル) フォード・プロ:約80億ドル(従来:約60億ドル)(予想:58.2億ドル) ・FCF:65~70億ドル(従来:60億ドル) (NY時間16:59)時間外 フォード<F> 13.88(+0.15 +1.09%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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