太陽光発電のファースト・ソーラー<FSLR>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を大きく上回った。ガイダンスでは通期の見通しを据え置いている。 同社はまた、11億ドルを投じ、米国に新工場を設立する計画を発表。バイデン大統領のインフレ削減法(IRA)が国内のクリーンエネルギー産業を後押ししていることが示された。 新工場は2026年の完成を見込んでおり、年間3.5ギガワットの太陽光発電が可能なパネルを生産できるようになるという。場所はまだ決めていない。 IRAからの優遇措置もあり、同社は米国での生産を拡大するために過去1年間で28億ドルを投じている。新工場の設立により、同社の年間生産能力は米国内で14ギガワット、世界全体で25ギガワットとなる。 これに対してバイデン大統領もメッセージを送っており、「誇り高き米企業である同社による本日の発表は、米国の製造業への新たな巨額の投資であり、自国でのサプライチェーンの構築である」と述べている。 (4-6月・第2四半期) ・1株利益(調整後):1.59ドル(予想:0.99ドル) ・売上高:8.11億ドル(予想:7.22億ドル) ・営業利益:1.68億ドル(予想:0.94億ドル) (通期見通し) ・1株利益(調整後):7.00~8.00ドル(予想:7.03ドル) ・売上高:34~36億ドル(予想:34.5億ドル) ・営業利益:7.45~8.70億ドル(予想:7.84億ドル) ・太陽光モジュール出荷量:12Gw 【企業概要】 米国・欧州・日本等の太陽光発電事業会社等向けに、太陽電池モジュールの開発・製造・販売を行う。テルル化カドミウム薄膜太陽電池モジュールを販売するほか、太陽光発電事業の開発・資材調達・建設管理サービスも行う。 (NY時間15:29) ファースト・ソーラー<FSLR> 209.78(+10.98 +5.52%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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