アマゾン<AMZN>が上昇しており、IT・ハイテク株をサポート。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、稼ぎ頭であるアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)の売上高も予想を上回った。第3四半期も予想を上回る売上高見通しを示している。 クラウド・コンピューティングに弾みがつきそうだ。一部のアナリストはAWSの成長は1桁台に落ち込むと予想していたが、12%の増収となった。 ジャシーCEOは就任以来、数千人の雇用を削減したほか、創業者ベゾス氏の絶好調時代に考案された数十の製品を廃止し、他のいくつかの事業の見直しにも着手した。中核事業であるオンライン小売事業の競争力を維持するために、物流事業に多額の投資を行い、注文を即日顧客に届けることができる施設の数を倍増させることも約束していた。 今回の決算を受けて目標株価を引き上げるアナリストも相次いでいる。「AWSが安定化の兆しを見せており、成長が再び加速するのではとの期待に火をつけた。多くの顧客がイノベーションの推進に重点を移し、新しいワークロードをクラウドに導入している」との指摘が出ている。 また、「小売業では効率性が新たな焦点となり、クラウドではAIが新たな原動力となるなど、事業が再構築されるにつれて、差し迫った経済的逆風のリスクはそれほど心配する必要はなくなったようだ。同社にはより高い成長ストーリーへの扉が開かれている」との評価も出ている。 (4-6月・第2四半期) ・1株利益:0.63ドル(予想:0.35ドル) ・売上高:1343.8億ドル(予想:1316.3億ドル) オンラインストア:529.7億ドル(予想:524.5億ドル) 実店舗:50.2億ドル(予想:49.6億ドル) サブスク:98.9億ドル(予想:97.9億ドル) AWS:221.4億ドル(予想:217.1億ドル) ・営業利益:76.8億ドル(予想:47.2億ドル) ・営業利益率:5.7%(予想:3.4%) (7-9月・第3四半期見通し) ・売上高:1380~1430億ドル(予想:1383億ドル) ・営業利益:55~85億ドル(予想:54億ドル) (NY時間09:51) アマゾン<AMZN> 140.46(+11.55 +8.96%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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