医薬品のイーライリリー<LLY>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。主力薬のトゥルリシティの売上高は予想を下回ったものの、肥満症治療薬として近く承認される見込みの糖尿病治療薬「モンジャロ」の売上高が予想を上回ったことが好感されている。これにより通期の1株利益および売上高の見通しも上方修正した。 また、デンマークのノボ・ノルディスクA/S社の肥満治療薬「ウェゴビー」が、心臓発作と脳卒中のリスクを20%軽減させる可能性が研究で明らかになり、ライバルとなる可能性のある同社株にも追い風となっている。 アナリストは引き続き同社株にポジティブとし、「2030年まで業績予想が伸びる時期に入っており、複数の製品パイプラインやクラス初および最高の医薬品の商品化が後押しすると思われる」と述べた。 また、「ウェゴビーのアップデートにより、肥満治療薬の取り込みと償還が増加する可能性がある」とも指摘した。 (4-6月・第2四半期) ・1株利益(調整後):2.11ドル(予想:1.99ドル) ・売上高:83.1億ドル(予想:75.8億ドル) トゥルリシティ:18.1億ドル(予想:20.5億ドル) モンジャロ:9.79億ドル(予想:7.41億ドル) ヒューマログ:4.40億ドル(予想:4.18億ドル) タルツ:7.04億ドル(予想:6.76億ドル) ジャーディアンス:6.68億ドル(予想:6.29億ドル) ベルゼニオ:9.27億ドル(予想:8.92億ドル) サイラムザ:2.60億ドル(予想:2.37億ドル) エムガリティ:1.69億ドル(予想:1.69億ドル) タイビット:1.04億ドル(予想:0.73億ドル) ・粗利益率(調整後):78.3%(予想:79.1%) (通期見通し) ・1株利益(調整後):9.70~9.90ドル(従来:8.65~8.85ドル) ・売上高:334~339億ドル(従来:312~317億ドル)(予想:314億ドル) ・粗利益率(調整後):約80%(従来:約79%)(予想:78.6%) (NY時間09:35) イーライリリー<LLY> 512.07(+57.99 +12.77%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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