ディズニー<DIS>が上昇しており、ダウ平均をサポート。前日引け後に4-6月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。また、ディズニー+の加入者が3四半期連続で減少し、予想も下回っている。減少の多くはアジアで、同社がインド・プレミアリーグのクリケットの試合の配信権を更新しなかったため、顧客の25%近くを失った。 ただ、同社のオンライン・ビデオ事業の赤字は、前年の10億ドル超から5億1200万ドルに縮小。3カ月前には、この消費者直販事業が7億5000万ドル以上の赤字を出すと予測していた。 一方、主力サービスであるディズニー+の広告なしバージョンの料金を27%引き上げるなど、ストリーミング配信のサービス料金の値上げも発表。10月12日から広告なしバージョンのディズニー+の月額料金を現在の11ドルから14ドルに引き上げる。 発表直後は時間外で株価は下落していたが、プラスに転じて、通常取引に入って来ている。ただ、上げ幅は時間外で一時6%超上昇していたが、現在は小幅高に留まっている。 同社は決算説明会で、ディズニー+の加入者が第4四半期には増加に転じるとの見通しを示したほか、消費者直販事業の赤字は2024年度中盤に改善を予想していると述べたことが好感されている模様。また、ハリウッドのストも影響し、コンテンツ支出の見通しを下方修正したことも好感されているようだ。通常は約300億ドルだが、270億ドルを見込んだ。 今回の決算を受けてアナリストは「テーマパーク事業は収益性を高めており、今後数年に渡り、収益とフリーキャッシュフロー(FCF)の成長を牽引する事が見込まれる。また、同社はメディア資産の収益力向上に向け、有意義だが挑戦的なステップを踏んでいる」と述べた。 (4-6月・第3四半期) ・1株利益(調整後):1.03ドル(予想:0.99ドル) ・売上高:223.3億ドル(予想:225.1億ドル) メディア・エンターテインメント:140.0億ドル(予想:143.6億ドル) パーク・体験・消費者向け製品:83.3億ドル(予想:82.5億ドル) ・営業利益:35.6億ドル(予想:34.0億ドル) ・ディズニー+加入者:1.46億人(予想:1.55億人) ・ESPN+加入者:2520万人(予想:2580万人) ・Hulu総加入者:4830万人(予想:4870万人) ・ディズニー+ARPU:5.45ドル(予想:5.69ドル) (NY時間09:45) ディズニー<DIS> 87.97(+0.48 +0.55%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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