地中海レストランのカバ<CAVA>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、EBITDA、売上高とも予想を上回った。通期のEBITDAの見通しも予想を上回っている。 ただ、同社は今年度の増益を見込んでいるものの、個人消費に不透明感があるため、売上高が伸び悩む可能性があるとも警告している。 6月のIPO後初の年間見通しで同社は、レストランレベルの利益率を昨年よりも3%ポイント高い23%以上と予想。一方、既存店売上高は13-15%の上昇を見込んでいるが、昨年の14.2%からはやや減速を見込んでいる。 シュルマンCEOは声明で「学生ローンの支払い再開、公共料金の値上げ、金利上昇が個人消費にどのような影響を与えるか注視している。事業の勢いには非常に満足しているが、他の多くの企業と同様、マクロ的な逆風が吹く可能性があることを念頭に置いている」と述べた。 今回の決算を受けて複数のアナリストから目標株価の引き上げが伝わった。「同社は上場後初の決算イベントで、売上高と利益率がコンセンサス予想を上回り、期待を裏切らなかった。業績が上振れしたことに驚きはないが、サプライズがあるとすればその大きさであろう。2023年から2025年にかけてのEBITDAのコンセンサス予想は上方修正されると見込んでいる」と述べている。 (4-6月・第2四半期) ・1株利益(調整後):0.21ドル(予想:0.05ドル) ・売上高:1.73億ドル(予想:1.67億ドル) ・EBITDA(調整後):2160万ドル(予想:1630万ドル) (通期見通し) ・EBITDA(調整後):6200~6700万ドル(予想:6060万ドル) 【企業概要】 米国で新鮮な食材を手作りで提供する地中海料理のファストカジュアルレストランを所有・運営する。客の好みやシェフにお任せのボウルとピタ、季節のジュースやその他のドリンク、ピタチップス、ディップ、デザート、キッズメニュ等を店内・デリバリー・店頭ピックアップ・ケータリングで提供する。 (NY時間09:51) カバ<CAVA> 47.36(+0.97 +2.09%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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