サイバーセキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>が上昇。先週末引け後に5-7月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を上回った一方、ビリング(未収請求を考慮した売上高)や売上高は予想範囲内だった。 ただ、株価は大幅高。予想を上回る通期のビリングのガイダンスを示したことが好感されている模様。需要鈍化が業績を圧迫するとの懸念を和らげている。 アローラCEOは声明で「われわれの戦略は、増え続ける顧客と共鳴し、継続的な統合を推進している」と述べたほか、「人工知能(AI)ベースのセキュリティ・プラットフォームの評判にも満足している」とも述べた。 金曜日の午後遅くに決算説明会を開催したことが独特の注目を集めたが、同社はそれついて謝罪し、日曜日に営業会議が始まる前にアナリストと1対1で話す時間を十分に取りたかったためだと説明した。 アナリストからは「まちまちな報告ではあったが、経営陣は環境の変化が引き続き顧客のプラットフォーム化を後押ししており、それが残存履行義務(RPO)と年ベース経常収益(ARR)の力強い伸びに反映されている」と指摘する一方、「ビリングは期待通りの伸びを示していない」とも指摘している。 (5-7月・第4四半期) ・1株利益(調整後):1.44ドル(予想:1.28ドル) ・売上高:19.5億ドル(予想:19.6億ドル) ・ビリング:31.6億ドル(予想:31.7億ドル) ・残存履行義務:106億ドル(予想:102億ドル) (8-10月・第1四半期見通し) ・1株利益(調整後):1.15~1.17ドル ・売上高:18.2~18.5億ドル(予想:19.2億ドル) ・ビリング:20.5~20.8億ドル(予想:20.7億ドル) (24年度通期見通し) ・1株利益(調整後):5.27~5.40ドル ・売上高:81.5~82.0億ドル(予想:83.8億ドル) ・ビリング:109~111億ドル(予想:107.7億ドル) 【企業概要】 企業・サービスプロバイダー・政府機関向けに、顧客企業のユーザー・ネットワーク・クラウド等を保護する包括的なサイバーセキュリティサービスを提供する。次世代ファイアウォールによるネットワークセキュリティ、包括的クラウドセキュリティのPrisma Cloudなど、ゼロトラストソリューションを手掛ける。 (NY時間09:33) パロアルト<PANW> 240.40(+30.71 +14.65%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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