アジア株 上海株は0.6%安、非製造業PMI低下で景気減速懸念一段と 碧桂園はデフォルトの可能性を警告、上期赤字1兆円 東京時間14:01現在 香港ハンセン指数 18407.10(-75.76 -0.41%) 中国上海総合指数 3117.21(-16.76 -0.60%) 台湾加権指数 16671.57(-48.25 -0.29%) 韓国総合株価指数 2550.08(-11.14 -0.43%) 豪ASX200指数 7299.90(+2.15 +0.03%) インドSENSEX30種 65175.70(+88.45 +0.14%) アジア株はまちまち。 上海株は下落、景気減速懸念が重石。香港株も下げに転じている。 きょう発表された中国8月の製造業PMIは前月から上昇した一方で、非製造業PMIが5カ月連続で低下した。あすは中小企業を対象とした財新の8月製造業PMIが発表される。前回から低下することが見込まれており景気減速に対する懸念が一段と高まる可能性がある。 中国不動産大手の碧桂園控股の上期純利益が約67億2000万ドルの赤字(日本円でおよそ1兆円)と、上期として過去最大の赤字となったことも懸念されている。同社は債務不履行に陥る可能性があると警告している。上期赤字額はリーマンブラザーズ(第2四半期・第3四半期、計67億ドルの損失計上)に匹敵。 台風の影響であすの香港証券取引所は閉鎖される可能性が高い。超大型台風「サオラ-」が金曜日から土曜日にかけて香港に接近する見通しで、あす台風警報「シグナル8」を発令する可能性が高い。「シグナル8」が発令されると証券取引所は閉鎖される。公共交通機関の一部も停止、オフィスは閉鎖され従業員は原則自宅待機となる。 香港株は0.41%安。あすは休場になる可能性があるうえ、米雇用統計の発表、週末が重なることから今日中に利益を確定させようという動きが見られる。碧桂園控股の巨額赤字決算を受け投資家心理が悪化しており、龍湖集団や華潤置地、中国海外発展、恒隆地産など不動産株が総じて下落している。 インド財閥のアダニグループに対し新たな疑惑が浮上。 「不透明な」モーリシャスのファンドを通じてアダニグループの一部上場株式に数億ドル相当が投資されたと、組織犯罪・汚職報告プロジェクト(OCCRP)が発表した。同報道を受け、インド市場でアダニ・エンタープライズ、アダニ・ポーツ、アダニ・グリーン、アダニ・パワーなどグループ10社すべてが下落している。 今年初めには、米空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチがアダニの不正会計を指摘、同社会長を「詐欺師」として告発した。これを受け同社株は連日急落し、1カ月ほどで時価総額およそ20兆円が引き飛んだ。
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。