きょうのユーロドルはロンドン時間から一本調子の下げを演じており、1.0840ドル付近に値を落としている。きょうの下げで21日線と100日線に跳ね返された形となっており、明日以降の動きが注目される。200日線が1.0815ドル付近に来ており、目先の下値サポートとして意識される。 本日は8月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)が発表になり、総合、コア指数とも前年比5.3%と予想を上回る内容となった。昨年からのベース効果とここ数カ月の原油価格上昇により、予想よりもエネルギー価格の下落が小さかったことが要因となっている。ただ、昨年のドイツにおける9ユーロの交通乗車券に関連するベース効果もあり、今後はさらに鈍化の可能性が高いと見られている。しかし、労働市場が依然タイトであるため、ECBのインフレ目標に一致する水準までの低下はまだ先とも見られている。 予想を上回るHICPではあったが、ユーロは逆にネガティブな反応を見せ、短期金融市場でも、来月のECBの利上げの可能性を40%と見込んでいたが、30%に低下している。ユーロ圏経済に景気後退への懸念が台頭している中で、本日の予想を上回るHICPは逆にスタグフレーションへの懸念に繋がった模様。本日はシュナーベルECB専務理事の発言が伝わっていたが、「成長見通しは6月にECBが予測したよりも悪化しており、基調インフレも頑固なまでに高いままだ」と述べていた。 *ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(概算値速報)(8月)18:00 結果 0.6% 予想 0.3% 前回 -0.1%(前月比) 結果 5.3% 予想 5.0% 前回 5.3%(前年比) 結果 5.3% 予想 5.2% 前回 5.5%(コア・前年比) EUR/USD 1.0841 EUR/JPY 157.83 EUR/GBP 0.8560 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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