きょうのNY為替市場、ドルがやや戻り売りに押されており、ドル円も147円台半ばに伸び悩んでいる。本日は148円台に上昇する場面が見られていた。このあとのFOMCの結果待ちの中で調整の動きが出ている模様。ただ、今回のFOMCはドル高の反応との見方もある中で、ドル円は基本的に150円を目指す動きが続いている状況に変化はない。 そのFOMCだが、据え置きが確実視されている中で、今回はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)が公表され、市場も注目している。年内の追加利上げの可能性を残すと見られているほか、2024年にFOMC委員がどう予測しているかも注目のようだ。 パウエルFRB議長が「より高く、より長く」に言及する中で、来年の金利見通しで、市場が期待している利下げではなく、据え置きが示唆されるようであれば、タカ派なムードが一層強まる可能性も留意される。 なお、FOMC委員は6月のドット・プロットでは2024年末までに4.50-4.75%まで利下げを予測していた。 ユーロドルは1.07ドル台に買い戻されている。ECB理事のデコス・スペイン中銀総裁の発言もユーロ買いを誘っているようだ。総裁は、現在の金利水準を維持すればインフレは目標まで鈍化することができるとの見解を示し、前例のない規模の連続利上げが終了することを示唆した。 「現在入手可能な情報に基づけば、現在の金利水準を十分な期間維持することと、2%のインフレ目標達成は総じて整合性がある」と述べた。 ポンドドルはNY時間にかけて買い戻しが優勢となり、1.24ドル台を回復。この日発表の8月の英消費者物価指数(CPI)を受けて、一旦1.2335ドル付近まで下落していたものの、その後は買い戻される展開。 英CPIは英中銀に安心感を与える内容となったようで、短期金融市場では明日の英中銀金融政策委員会(MPC)での、利上げと据え置きの確率が五分五分に変化した。 コアインフレが顕著に鈍化傾向を示し、特にサービスインフレが鈍化したことが心強いようで、英中銀のこれまでの引き締め策が功を奏し始めていることが示唆されている。市場からは、そろそろ利上げサイクルがより効果を発揮するよう時間を与えるべきとの主張も出ているようだ。 ただ、賃金の伸び率が依然として高いことを考えると、英中銀は恐らく明日のMPCで利上げを見送ることはないとの見解も出ている。ECBのように追加利上げを実施したうえで、利上げ停止の可能性に含みを持たせるとの見方も聞かれる。 *英消費者物価指数(8月)15:00 結果 0.3% 予想 0.6% 前回 -0.4%(前月比) 結果 6.7% 予想 7.0% 前回 6.8%(前年比) 結果 6.2% 予想 6.7% 前回 6.9%(コア・前年比) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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