東京株式(大引け)=611円安、国内外の金利上昇でリスクオフ鮮明に

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 19日の東京株式市場は主力株中心にリスクオフ一色の地合いとなり日経平均は600円を超える下落をみせ、3万1000円台前半まで値を下げた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比611円63銭安の3万1430円62銭と大幅反落。プライム市場の売買高概算は12億3463万株、売買代金概算は3兆1665億円。値上がり銘柄数は401、対して値下がり銘柄数は1394、変わらずは41銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて下落したほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック指数いずれも大きく値を下げたことでリスク回避目的の売り圧力が強まった。米長期金利が一段と上昇していることで、株式市場でも向かい風が強まっている。また、中東でイスラム組織ハマスとイスラエルの紛争が激化するなか、地政学リスクに対する懸念も見送りムードを助長した。日経平均は先物主導で一時640円あまり下落し、その後下げ渋る場面もあったが、引け際に売り直され、終値でも600円を超える下げとなった。半導体関連などハイテク株が売られ、値下がり銘柄数は全体の76%を占めた。また、売買代金は3兆1000億円台で今週17日に次ぐ低水準だった。

 個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>など売買代金上位を占めた半導体の主力株が大きく売りに押される展開となった。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。川崎汽船<9107>、三菱商事<8058>なども安い。第一三共<4568>が大きく下値を探る展開となったほか、ファーストリテイリング<9983>、三菱重工業<7011>なども下落した。コプロ・ホールディングス<7059>が急落、JMDC<4483>、アンビスホールディングス<7071>も大幅安。

 半面、キヤノン<7751>が堅調、JR西日本<9021>も買い戻された。また、TOWA<6315>の強さが目立つ。霞ヶ関キャピタル<3498>も買いが優勢だった。カナデン<8081>、IDOM<7599>が大幅高に買われ、ヴィア・ホールディングス<7918>、北の達人コーポレーション<2930>なども物色人気。オイシックス・ラ・大地<3182>も上昇した。

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