アジア株は下落 上海株は1年ぶりに3000大台割り込む 碧桂園は急騰、債権者が債務再編の可能性についての協議求める 東京時間11:01現在 香港ハンセン指数 17160.21(-135.68 -0.78%) 中国上海総合指数 2993.60(-12.19 -0.51%) 台湾加権指数 16302.64(-150.09 -0.91%) 韓国総合株価指数 2369.54(-46.26 -1.91%) 豪ASX200指数 6889.40(-92.21 -1.32%) アジア株は全面安、中東情勢緊迫化を受けリスク回避の動きが強まっている。 イスラエル・パレスチナ情勢悪化を受けNY原油価格が1バレル=90ドル台を突破したことで、世界的なインフレ再加速が警戒される。パウエルFRB議長はきのう、インフレは「依然として高すぎる」とコメントしており、米金融引き締め長期化に対する懸念が一段と高まっている。 中国景気減速も懸念されている。中国政府による度重なる不動産下支え策にもかかわらず、不動産市場に回復の兆しが見られない。不動産投資、新築住宅価格は前月から悪化した。恒大集団や碧桂園の経営危機深刻化を受け、不動産投資や購入を控える動きが強まっている。 上海株はおよそ1年ぶりに3000ポイントの大台を割り込んでいる。コミュニケーションサービスやハイテク、医療品、エネルギー関連、金融など幅広い銘柄が下落。保利置業集団や金地集団、北京城建投資発展など不動産株も総じて下落している。 香港株は続落、米引き締め長期化が懸念されている。香港は米ドルとのペッグ制を採用しているため政策金利を米国に連動させている。そのためFRBが追加利上げを実施した場合、香港も基準金利を引き上げることになる。 碧桂園は9.1%高と急騰。債権者が会社側と緊急協議を開催し、債務再編の可能性についての話し合いを求めているとロイターが報じている。 23日は香港市場は重陽節のため休場となる。
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