【これからの見通し】落ち着かない米債利回りの動き、ドル相場は右往左往 昨日の海外市場では米長期債利回り動向をにらんだ神経質な相場展開だった。代表格である米10年債利回りは、ロンドン午前に5%の節目水準を上回ると、一時5.02%付近まで上昇。しかし、NY時間に入ると低下に転じ、4.83%付近まで急低下した。 昨日は米債利回り動向にインパクトを与えるような特段の米経済指標は発表されなかった。市場では節目となる5%を上回ったことを受けて、債券売りポジションをクローズする動きが強まっていたようだ。また、5%を上回る利回りであれば、中期的に債券買いポジションを新たに構築できるとの読みも広がっていたようだ。一般論でいえば、中東危機を受けた米債に対する安全資産買い、米金融当局による高金利長期化観測で景気鈍化に対する警戒感、などの理由も後から付いてきそうな値動きであった。 為替市場では、ロンドン時間からドル売りの動きがみられていたが、NY時間に入ってドル売りを正当化するかの如く米債利回りが急低下、ドル売りの勢いが増した経緯がある。米債の流れが変化したのであれば、ドル買い圧力も減じることとなるが、この後の海外市場ではどうなるのか。 今週木曜日にはECB理事会、来週31日には日銀金融政策決定会合、11月1日(日本時間2日未明)には米FOMCなど主要国・地域の金融政策発表が相次ぐ。今週は、イベントを控えたポジション調整が入りやすいタイミングでもあり、流れに変化には注意したいところだ。 この後の海外市場で発表される経済指標は、独仏ユーロ圏、英国、米国などのPMI速報値(10月)、リッチモンド連銀製造業指数(10月)など。発言イベント関連では、ECB銀行貸出調査の公表、ブロック豪中銀総裁がコモンウェルス銀行年次総会に出席、米2年債入札(510億ドル)などが予定されている。米企業決算発表もたけなわ。きょうは、コカコーラ、マイクロソフト、アルファベット、VISA、スポティファイ、コーニング、ベライゾン、GM、GE、3M、テキサスインスツルメンツ、スナップ、ゼロックス、ハリバートンなど。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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