日経平均株価 始値 30902.92 高値 30943.33(09:01) 安値 30567.61(14:46) 大引け 30601.78(前日比 -668.14 、 -2.14% ) 売買高 13億3197万株 (東証プライム概算) 売買代金 3兆2880億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は急落、一時700円超の下落場面も 2.米長期金利上昇を嫌気、米株安を受けリスクオフ 3.米株市場では決算発表を受けハイテク大手に売り 4.軟調な米株先物を横にらみに下値模索の動き加速 5.全体の8割近い銘柄下落も売買代金は盛り上がらず ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比105ドル安と反落した。米長期金利の上昇やアルファベットの決算が嫌気され、ハイテク株を中心に売りが優勢となった。 東京市場では、リスクオフの流れが一気に強まり日経平均株価は急落。3万1000円台を大きく割り込み、下げ幅は一時700円を超える場面もあった。 26日の東京市場は、前日の米ハイテク株安を受け市場のセンチメントが急速に悪化、日経平均は大きく下値を探る展開を強いられた。米長期金利が再び上昇基調を強め、グロース(成長)株への投資を回避する動きが強まっている。前日の米国株市場では決算発表を受けハイテク大手が大きく売り込まれるなど、投資家のリスク回避ムードが強く、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下落率の大きさが目立った。東京市場でもこれを受けて、主力株をはじめ幅広い銘柄に売りが波及した。日経平均は軟調な米株価指数先物を横目に先物主導で下げ幅を広げ、一時は700円あまりの下げで3万500円台まで水準を切り下げる場面もあった。また、大引けは若干下げ渋ったもののこの日の安値圏で着地している。プライム上場企業の8割近い銘柄が下落したが、全体売買代金は3兆2000億円台にとどまった。 個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>が大幅安、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>なども大きく水準を切り下げた。ソフトバンクグループ<9984>の下げが目立つほか、ソニーグループ<6758>も軟調。ニデック<6594>も下値模索の動き。三菱商事<8058>が売られ、日立製作所<6501>も下落した。ネットプロテクションズホールディングス<7383>、関東電化工業<4047>、正興電機製作所<6653>などが急落、横河ブリッジホールディングス<5911>も大幅安となった。 半面、KOKUSAI ELECTRIC<6525>が買い優勢だったほか、東京電力ホールディングス<9501>もしっかり。山崎製パン<2212>が大きく買われた。オルガノ<6368>が値上がり率トップとなり、野村マイクロ・サイエンス<6254>が上値追い継続。アーレスティ<5852>が物色人気に。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543>、ニトリHD <9843>、オリンパス <7733>、セブン&アイ <3382>、東京海上 <8766>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約8円。うち5円はテルモ1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約341円。 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)電気・ガス業、(2)パルプ・紙、(3)陸運業、(4)水産・農林業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)不動産業、(3)機械、(4)精密機器、(5)その他金融業。 ■個別材料株 △山パン <2212> [東証P] 1-9月期最終90%増益。 △特殊電極 <3437> [東証S] 今期配当予想53円増額。 △共和レ <3553> [東証S] 業績予想大幅増額で営業利益は7.6倍化へ。 △ボードルア <4413> [東証G] 上限17万株の自社株買いを発表。 △フューチャー <4722> [東証P] 1-9月期増収増益。 △アーレスティ <5852> [東証P] 今期業績・配当予想を上方修正。 △オルガノ <6368> [東証P] 今期最終益は一転過去最高予想。 △Tホライゾン <6629> [東証S] 9月中間期経常損益は黒字転換で通期計画を超過。 △テイツー <7610> [東証S] 上限400万株の自社株買い。 △シーユーシー <9158> [東証G] 7-9月期の営業増益確保。 ▼関電化 <4047> [東証P] 今期一転営業赤字に転落。 ▼日鋳造 <5609> [東証S] 今期純利益見通し下方修正。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)オルガノ <6368>、(2)フューチャー <4722>、(3)山パン <2212>、(4)アーレスティ <5852>、(5)野村マイクロ <6254>、(6)日道路 <1884>、(7)共同印 <7914>、(8)キヤノン電 <7739>、(9)トーホー <8142>、(10)ウェルビー <6556>。 値下がり率上位10傑は(1)ネットプロ <7383>、(2)関電化 <4047>、(3)正興電 <6653>、(4)横河ブHD <5911>、(5)サムコ <6387>、(6)PRTIME <3922>、(7)FPパートナ <7388>、(8)タツモ <6266>、(9)JMDC <4483>、(10)トリケミカル <4369>。 【大引け】 日経平均は前日比668.14円(2.14%)安の3万0601.78円。TOPIXは前日比30.15(1.34%)安の2224.25。出来高は概算で13億3197万株。東証プライムの値上がり銘柄数は325、値下がり銘柄数は1291となった。東証マザーズ指数は632.29ポイント(15.08ポイント安)。 [2023年10月26日] 株探ニュース
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