CFTC大口投機資金動向(10/17時点):金買いが拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【概略】
 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における10月
17日時点の大口投機家の売り越しは282万6880枚となり、前週の272万
3977枚から拡大した。取組高合計は4242万5253枚となり、前週から36万
7277枚(0.87%)増加した。
 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が1.7%増、債券
合計が0.8%増、為替合計が0.7%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が
2.0%増、エネルギー合計は0.8%減、金属合計は2.5%増となった。
 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規買い、買い戻しが
入って売り越しを縮小、債券で新規売りが新規買いを上回って売り越しを拡大した。為
替は手じまい売り、新規売りが出て売り越し(ドル買い)を拡大した。

【現在の市場テーマと大口投機家の動向】
 前週は、パレスチナ自治区ガザの病院が爆発し、地政学的リスクが高まった。一方、
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が政策決定は「慎重に進める」と述べ、利上
げ観測が後退した。欧米はイスラエルに対し、人質解放を優先し、ガザ侵攻を遅らせて
いると伝えられており、中東情勢の行方を確認したい。
 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が10万2658枚売り越し(前週9万
9476枚売り越し)、ユーロは8万2410枚買い越し(同7万5532枚買い越
し)、英ポンドは1万1209枚売り越し(同1万0048枚売り越し)となった。ユ
ーロは新規買い、買い戻しが入って買い越しを拡大した。

 商品市場では、原油が中東情勢の緊迫化を受けて2日以来の高値90.78ドルを付
けた。貴金属市場では、金が中東情勢の緊迫化やパウエル米連邦準備理事会(FRB)
議長の発言を受けて急騰し、5月16日以来の高値1996.80ドルを付けた。
 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が30万6388枚買い越し(前
週32万1974枚買い越し)に縮小した。手じまい売りが買い戻しを上回った。ニュ
ーヨーク金は11万2738枚買い越し(同7万1433枚買い越し)に拡大、ニュー
ヨーク・プラチナは349枚買い越し(同36枚売り越し)に転じた。金は新規買い、
買い戻しが入り、プラチナは新規買いが新規売りを上回った。

 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが6万2554枚売り越し(前週6万4784
枚売り越し)に縮小、大豆は2万7105枚買い越し(同2万3378枚買い越し)に
拡大した。コーンは買い戻しが手じまい売りを上回り、大豆は新規買いが新規売りを上
回った。前週のコーンは、ブラジルの降雨不足が支援要因になったが、利食い売りなど
が出て上げ一服となった。
MINKABU PRESS 東海林勇行

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