金・銀午前=金が反落、イスラエルの地上侵攻後ずれで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は反落、銀は上昇。金はドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢で始まった。そ
の後は、ドル高を受けて軟調となった。銀はニューヨーク高を受けて買い優勢となった
が、ドル高に上値を抑えられた。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が64〜52円安、金ミニが69.0円
安〜5.5円高、ゴールドスポットが25円安、銀が0.3〜1.7円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が6万1535枚、金ミニが1万0547枚、ゴ
ールドスポットが1万2050枚、銀が22枚。
【金はイスラエルの地上侵攻後ずれで利食い売り】
 金はイスラエルのガザ侵攻が近いとの見方が支援要因になった。ドル建て現物相場は
5月16日以来の高値1996.80ドルを付けた。ただ欧米はイスラエルに対し、人
質解放を優先し、ガザ侵攻を遅らせるよう圧力をかけている。一方、イスラエルのガラ
ント国防相は、軍事作戦終了後にガザ地区を統治する意向はないと示唆した。ただバイ
デン米大統領はイスラエルに対し、長期計画を策定するよう促している。ハマス排除後
のガザの統治形態を検討している。
 米国防総省は、地上配備型ミサイル迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAA
D)」と追加の防空システム「パトリオット」大隊を中東に配備すると発表した。米軍
基地が攻撃された。米政府はイランを後ろ盾とする組織の動きに警戒を強めている。
 金先限は夜間取引で上場来高値9610円を付けたのち、急落した。ニューヨーク市
場でドル安一服を受けて上げ一服となったことや、イスラエルの地上侵攻の後ずれを受
けて週明けに下落したことが圧迫要因になった。円相
は1ドル=149円台後半で推移した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。前週末の海外市場では、イスラエルのガザ侵攻が近
いとの見方を受けて堅調となったが、ドル安が一服すると、上げ一服となった。アジア
市場では、朝方の1975.65ドルから、イスラエルの地上侵攻の後ずれを受けて軟
調となった。
 午前11時現在、1966.33ドルで推移。銀は2313セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が1978.60ドル、銀が2294セント。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。