【前週のレビュー】NY原油は12日に底入れして急反発。12月限の目先の上値メド は9月28日の戻り高値の92.48ドル。期近のつなぎ足ベースでは11月限が付け た95.03ドルとなるとした。 【NY原油は80ドル台でペナント形成の動き】 ニューヨーク原油12月限は戻り高値も20日の89.85ドルまでで、9月28日 の高値92.48ドルから5日の安値80.61ドルまでの下げ幅の78.6%戻しの 89.90ドルをほぼ達成後に大きく崩れた。90ドル手前で急反落したことで前回の 当欄で記した拡大波どころか全値戻しにも発展しなかった。 これにより前述の92.28ドルを高値に修正波入りした可能性が高まっており、前 述の安値80.61ドルを割り込むような下落で底入れするのか、あるいはそれを下回 らずに80ドル台で広めのもみ合いでペナントを形成するのかを見極めることが目先の チャート上の焦点となる。 現時点では、前述の80.61ドルから89.85ドルまでの上げ幅の78.6%押 しである82.27ドルを達成後に戻しており、後者のペナント形成のシナリオの可能 性が高まっている。 材料的には、イスラエルとハマスの交戦状況が引き続き注目されるが、材料的には強 弱どちらにも反応する状況となっており、現在見送られているイスラエルのガザへの本 格的な地上侵攻のタイミングが最大の焦点となりそうだ。またイスラエルとハマスだけ でなく、その背景にある中東地域全体の軍事的ニュースにも引き続き注目したい。 またドル高傾向が強まり、ニューヨークダウ平均株価が底割れするなど、金融市場の リスクオフ傾向も原油にとっては逆風になっている。 来週は10月最終週から月またぎとなるが、日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場 委員会(FOMC)、さらに英金融政策報告などが発表されるため、原油もさらに金融 市場に左右されやすい地合いが続きそうだ。 独自要因としては、よく月初に開催されている石油輸出国機構(OPEC)プラスの 共同閣僚監視委員会(JMMC)が11月は26日に開催予定のため、ひとまず目先は 焦点とならないが、11月に入ると、年内実施予定のサウジアラビアとロシアの自主減 産及び輸出削減策が来年も延長されるか否かが注目材料のひとつになりそうだ。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価はついに3万3000ドルの節目を割 り込み底割れした。 ドルインデックスは再び106ポイント台に乗せてドル高傾向となっている。 【米国、OPECプラス産油国からの原油輸入が減少】 米国内に目を移すと、直近の米エネルギー情報局(EIA)の週報で、原油在庫は前 週比137万2000バレル増の4億2112万バレルと増加した。加えてニューヨー ク原油の受渡場所であるオクラホマ州クッシング在庫もは同21万3000バレル増の 2123万バレルと増加した。 ただ、米国のOPECプラス産油国からの原油輸入が減少しているとの指摘も聞かれ る。米調査会社、ケプラーによると、10月の米国の海上経由の原油輸入は日量247 万バレルと、9月の同292万バレルを下回る見通し。ナイジェリア、アルジェリア、 サウジアラビアなどOPECプラス産油国からの輸出減少も背景にあるという。 【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】 東京原油先限は7万円台で戻り歩調。21日移動平均線でもあるボリンジャーバンド の中心線(7万0480円辺り)とボリンジャーバンドの1シグマ(7万2610円辺 り)の間で戻す展開。 ガソリン先限は名目値で7万5000円水準の横ばい。 【NY原油のテクニカル分析】 ニューヨーク原油12月限は高値から反落も直近は21日移動平均線でもあるボリン ジャーバンドの中心線(85.18ドル辺り)と−1シグマ(82.64ドル辺り)の 間の攻防となっている。 MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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