貴金属は、総じて反落して寄り付く見通し。金は円高を受けて売り優勢となろう。銀 はまちまちの値動きとなろう。プラチナ系貴金属(PGM)はニューヨーク安と円高を 受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は3.16ドル高の 1983.45ドル、銀が33セント高の2298セント、プラチナが1.20ドル安 の926.80ドル、パラジウムは4.87ドル安の1112.13ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=150.62/64円で、前営業日の 大引け時点から0.64円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が9610円前後、銀は112.5円前後、プラチナは 4425円前後、パラジウムは5400円前後。 【NY金はドル安も手じまい売りが圧迫】 金はきのうの海外市場では、予想以下の四半期定例入札が支援要因となったが、利食 い売りなどが出て戻りを売られた。ただ米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安 が下支えになった。 金は利食い売りが圧迫要因になったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル 安が下支えになった。財務省は2023年11月〜2024年1月の四半期に行われる 国債入札規模を増額させると発表した。長期債の増額は小幅なものとなり、市場には安 心感が広がった。規模は1120憶ドルとなり、予想の1140憶ドルを下回った。米 国債の利回りが低下し、金の支援要因になった。ただ中東の紛争拡大が抑制されている ことから、戻り場面で利食い売りが出た。バイデン米政権はイスラエルへの全面支持を 公表しつつ、水面下では難しい要求を伝達し、ガザ攻撃抑制で一定の成果と伝えられ た。またパレスチナ自治区ガザから外国人と負傷者がエジプトに退避した。ただイスラ エル軍はハマスによる7日の「テロ攻撃」の首謀者を殺害したとしたが、ジャバリア難 民キャンプへの空爆でパレスチナ人50人超が死亡した。ブリンケン国務長官は3日に イスラエルとヨルダンを訪問し、イスラエルのネタニヤフ首相を含む政府首脳らと会談 する予定である。 米連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標 を5.25〜5.50%で据え置いた。決定は全会一致で、2会合連続での利上げ見送 りとなった。声明で「経済活動は第3四半期に力強いペースで拡大した」とした。ただ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、FRBがインフレ率を2%に回帰させる にはまだ長い道のりがあるとし、一段利上げを正当化しうる経済データと労働需要の耐 性に言及した。一方、金融情勢は明らかに引き締まっているとも指摘し、多くのリスク を挙げた。市場では、利上げのハードルはより高くなっていることを示唆していると指 摘され、12月も金利据え置きとの見方が強い。 銀はきのうの海外市場では、金に手じまい売りが出たことが圧迫要因になったが、米 連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安が下支えになった。 【NYプラチナは景気減速懸念や金軟調が圧迫】 プラチナ系貴金属(PGM)はきのうの海外市場で、景気減速懸念や金軟調を受けて 売り優勢となった。 プラチナは景気減速懸念などを受けて欧州時間に売り圧力が高まった。10月の中国 の財新製造業購買担当者指数(PMI)が49.5と前月の50.6から低下した。ニ ューヨーク市場では、予想以下の四半期定例入札が下支えになったが、金の戻りを売ら れたことが圧迫要因になった。ただ米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安が下 支えになった。 <今日の予定> ・独雇用統計 2023年10月(連邦雇用庁) ・ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2023年10月確報(Markit) ・英中銀政策金利公表 ・米新規失業保険申請件数(労働省) ・米製造業新規受注 2023年9月(商務省) MINKABU PRESS 東海林勇行
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