アジア株 上海株は上値重い、景気減速懸念 製造業PMIに続き来週の物価統計も失望誘うか CPIは再びマイナス予想

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 上海株は上値重い、景気減速懸念 製造業PMIに続き来週の物価統計も失望誘うか CPIは再びマイナス予想

東京時間14:02現在
香港ハンセン指数   17288.68(+186.90 +1.09%)
中国上海総合指数  3026.32(+3.24 +0.11%)
台湾加権指数     16377.68(+339.12 +2.11%)
韓国総合株価指数  2338.81(+37.25 +1.62%)
豪ASX200指数    6899.70(+61.39 +0.90%)
インドSENSEX30種  64070.54(+479.21 +0.75%)

アジア株は総じて上昇。

香港株は反発、米利上げサイクル終了期待の買いが続いている。香港は米ドルとのペッグ制を採用していることから金融政策をFRBに連動させている。そのため米国が利上げサイクル終了となれば、香港も同様に利上げサイクルを終了する。香港金融管理局(HKMA)は2日、基準金利を5.75%に据え置いた。ただ、積極的に買い進める動きは見られない。中国の景気減速懸念がくすぶっているほか、米国の追加利上げの可能性もまだ残っている。

中国10月の製造業PMIと中小企業を対象とした財新製造業PMIはともに好不況の分かれ目である50を割り込んだ。10月初めの国慶節8連休の影響で活動が縮小したとはいえ、予想を下回る弱い結果となりマーケットは失望している。また、中国不動産セクター向け融資残高が前年から1000億元減少したことも投資家心理を悪化させている。来週は中国10月の貿易統計と消費者物価指数、生産者物価指数が発表される。消費者物価指数は再びマイナスになることが予想されており、生産者物価指数はマイナス幅が拡大することが見込まれている。


不動産不況懸念から上海株は一時マイナス圏に転じる場面があった。天津津投城市開発や北京市大龍偉業房地産開発など不動産株は全面安となっている。
香港市場ではシャオミやレノボ、アリババ、バイドゥなどハイテク関連が総じて上昇。中国平安保険や招商銀行、中国銀行など金融株も軒並み上昇している。

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