(NY時間14:06) バークシャー<BRK.B> 345.57(-6.24 -1.77%) バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が下落。4日土曜日に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、手元資金が過去最高の1572億ドルに上ったことを明らかにした。これはバフェット氏が資金を投入できる有意義な案件の少なさを示す。 同社は、主に短期米国債投資を通じ保持している手元資金が2021年7-9月(第3四半期)に記録した高水準を上回った。一方、金利上昇の影響と保険事業の利益が寄与し、営業利益は予想を上回る増加を示した。 同社は大型案件を見い出すことに苦戦。パンデミック期に二の足を踏んでいたバフェット氏だが、その後、オキシデンタル・ペトロリアム<OXY>株を買い増し、米保険会社アリゲニーの買収に116億ドルを投じた。ただ、魅力ある案件が乏しい中、バフェット氏は自社株買いに大きく傾いている。同社は第3四半期に自社株買いに11億ドルを投じ、年初来9カ月間の自社株買い合計は約70億ドルに達している。同社は7-9月期に株式ポートフォリオを縮小した。 投資とデリバティブの損失を含めると、同社の第3四半期の最終損益は約128億ドルの赤字となっている。株式での損失などが響き、赤字幅は前年よりも拡大した。 (7-9月・第3四半期) ・営業利益:107.6億ドル(予想:89.5億ドル) 保険引き受け:24.2億ドル 保険投資収益:24.7億ドル その他管理:33.4億ドル 非管理:2.26億ドル ・保険料フロート:1670億ドル ・手元資金:1572億ドル ・純利益:-127.7億ドル MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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