NYプラチナ市況=反落、米国債の利回り上昇が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   941.6      943.0       914.4       917.6    - 26.7
         (24/ 4)   946.0      948.7       921.6       924.6    - 26.0
 パラジウム  (23/12)  1130.00    1138.50     1100.00     1114.30   - 14.00
         (24/ 3)  1142.50    1142.50     1109.50     1121.10   - 13.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          24,122         18,408        72,182       (-    734)
 パラジウム          4,671          3,726        23,499       (+    173)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          34,095.86  +  34.54
      3日  149.35/37   1.0726/28   ・ナスダック         13,518.78  +  40.50
      6日  149.99/01   1.0719/21   ・10年米国債利回り      4.66  +   0.10
・NY原油  (23/12)   80.82 + 0.31  ・SPDR保有金残高    863.24  +   1.73
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが26.7〜25.0ドル
安、中心限月の1月限が26.7ドル安、パラジウムが14.00〜13.00ドル
安、中心限月の12月限は14.00ドル安。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、金軟調につれ安となった。欧州時間に入る
と、ドル安を受けて下げ一服となった。日中取引では、米国債の利回り上昇や金軟調を
受けて売り優勢となった。
 パラジウム12月限は米国債の利回り上昇や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢とな
った。
 プラチナ1月限は時間外取引を934.8〜943.0ドルのレンジで推移し、前日
比0.7ドル高の940.3ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、金軟調につれ安
となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて下げ一服となった。
 日中取引は、米国債の利回り上昇や金軟調を受けて売り優勢となった。時間外取引の
安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て一段安となり、914.4ドルまで下
落した。
 米国債の利回り上昇や金軟調が圧迫要因になった。米連邦準備理事会の利上げ停止見
通しを受けて米国債の利回りが低下したが、利下げは来年半ばとみられており、週明け
に再び上昇した。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1124.00〜1138.50ドルのレンジ
で推移し、前日比2.70ドル高の1131.00ドルとなった。12月限は高寄りし
たのち、買い戻されて堅調となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて上値を伸ばし
た。
 日中取引は、米国債の利回り上昇や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。時
間外取引の安値を割り込むと、売り圧力が強まって1100.00ドルまで下落した。
 3日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの22万7396
オンス、パラジウムは変わらずの4万3271オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、E
CBが近く利下げに転じる公算は小さいと述べた。インフレに対する警戒感を維持し、
必要に応じて再び利上げを行う用意があるとした。
・ガザ国境当局は、パレスチナ自治区ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所につい
て、エジプト国籍保有者のほか、エジプト入国許可者のリストにすでに掲載されている
外国人の入国が再開されると発表した。
・ブリンケン米国務長官は、トルコの首都アンカラを訪問し、フィダン外相と会談し
た。パレスチナ自治区ガザでの人道支援拡大のほか、イスラエルとガザを実効支配する
イスラム組織ハマスの武力衝突拡大抑制に向けた取り組みが議題となった。
・10月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は46.5
で、前月の47.2から低下した。新型コロナウイルス規制が強化されていた2020
年11月以降で最低となった。
・11月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス18.6で、前月のマイナス
21.9から改善した。市場予想のマイナス22.2を上回った。
・米連邦準備理事会(FRB)のクック理事は、このところの米長期債利回りの上昇に
ついて、一段の利上げに対する市場の期待で引き起こされたものではないようにみえる
と述べた。
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