石油週間展望=底入れの時間帯か、目先はOPECやIEA月報にも注目

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
          [11月13日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)     11 月  6 日〜 11 月 10 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限   77,000    79,000(10)    77,000( 6)   79,000     +2,000
灯  油  先限   77,000    78,000(10)    77,000( 6)   78,000     +1,000
原  油  先限   69,360    69,710( 7)    66,420( 9)   67,340     -2,400
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                                        11 月  6 日〜 11 月  9 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値      安 値     終 値   前週末比
  NY原油 12 月限      81.13    82.24( 6)    74.91( 8)  75.74      -4.77
ブレント原油  1 月限      85.55    86.46( 6)    79.20( 8)  80.01      -4.88
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10日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 151.37 前週末比 1.22円の円安
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油12月限は80ドル台でのペナント形成の可能性
はまだ残るが、仮に底割れして80ドル台を維持できないようであれば、直近の
80.20ドルから89.85ドルの上げ幅に対する下落の拡大波に発展する可能性が
あり、1.618倍押しの74.24ドル辺りまで下値余地が拡大することになるとし
た。

【NY原油は底入れの時間帯か】
 ニューヨーク原油12月限は結局、80ドル台を維持できずに底割れした。結果的に
は、前回の当欄で記した世界銀行や国際エネルギー機関(IEA)の事務局長の「高値
煽り」で買い付いた筋がことごとく投げさせられる展開となった。
 ここまでの安値は8日に付けた74.91ドルで、前回の当欄で指摘した1.618
倍押しの74.24ドルを達成したとみるかどうかかなり微妙なところ。しかし13日
は新月であり、日柄的には新月底になりそうな典型的な形となっている。74.24ド
ルを達成した後に反発すれば分かりやすくなる。本稿執筆時点の10日の午後には76
ドル台前半で推移しており、新月前に早めの底入れの可能性も出てきているが、もうひ
と下げの「最後っ屁」があるかもしれない。後者の場合は、74.91ドルとダブルボ
トムを形成する形になりそうだ。

 材料的には、イスラエルとハマスの戦争はガザ地上戦突入でさらに激化しているが、
すでに原油相場の材料としての強気のインパクトは無くなっている。やはり供給障害懸
念が浮上しないと、戦争の長期化で世界的な景気減速懸念が優勢となる。
 ただ産油国側の意見として、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相からは
今回の原油安は投機的なものとの指摘も聞かれ、チャートの悪化でテクニカル面から売
り込まれた印象も強い。
 13日に石油輸出国機構(OPEC)、14日にIEAの月報がそれぞれ発表される
ため、それらの統計でファンダメンタルズ面の強さが見直されれば新月底から反発する
シナリオも十分ありそうだ。
 またもうひとつ注目したいのは、10月に米エネルギー省が戦略石油備蓄(SPR)
用に12月と1月に合計600バレルの原油を買い付ける意向を示していたこと。希望
価格の79ドル以下は現状の水準と合致しており、前倒しでSPR用の原油買い付けに
動く可能性もゼロではないだろう。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は10月下旬の安値からの上昇後、3
万4000ドルの節目を挟んだもみ合いとなっている。
 ドルインデックスはFOMCの発表後に崩れていたが、104ポイント台後半で踏み
とどまり、直近は105ポイント台後半まで戻している。

【10月の中国の原油輸入量、前年同月比では13.52%増】
 統計物では、7日の中国の税関総署の発表で、10月の同国の原油輸入が4897万
トン(日量1153万バレル)と、前年同月比13.52%増となった。また前月比で
も3.6%増となっている。製油所が新たな輸入枠で買い付けを増やしたことや、国慶
節で国内移動が急増して旺盛な需要があったためという。
 また年初から10月までの輸入累計でも4億7322万トン(同1136万バレル)
と、前年同期比14.4%増となった。

【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】
 東京原油先限は21日移動平均線でもあるボリンジャーバンドの中心線(7万031
0円辺り)を割り込んだあと下げ足を加速して、直近は−2シグマ(6万6890円辺
り)を割り込んだ。
 ガソリン先限は名目値で7万7000円での横ばいだったが、10日に名目値で7万
9000円に上昇。

【NY原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油12月限は急落後、8日の安値74.91ドルからひとまず戻して
いる。75ドルの節目でこのまま支持されるか否かが目先の焦点となる。

<当面の予定>
13日【経済】企業物価指数 2023年10月(日本銀行)
   【経済】04:00 米財政収支 2023年10月(財務省)
   【商品】05:30 米建玉明細報告(CFTC)
   【工業】石油輸出国機構(OPEC)月報
14日【経済】ユーロ圏国内総生産 2023年7-9月期改定(EUROSTAT)
   【経済】独景況感指数 2023年11月(ZEW)
   【経済】英雇用統計 2023年10月(国立統計局)
   【経済】米消費者物価指数 2023年10月(労働省)
   【工業】米週間石油統計(API)
   【工業】国際エネルギー機関(IEA)月報
15日【経済】国内総生産 2023年7-9月期1次速報(内閣府)
   【経済】鉱工業生産指数 2023年9月確報(経済産業省)
   【経済】小売業販売額 2023年9月確報(経済産業省)
   【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】中国小売売上高 2023年10月(国家統計局)
   【経済】中国鉱工業生産 2023年10月(国家統計局)
   【経済】ユーロ圏鉱工業生産 2023年9月(EUROSTAT)
   【経済】ユーロ圏貿易収支 2023年9月(EUROSTAT)
   【経済】仏消費者物価指数 2023年10月確報(INSEE)
   【経済】英消費者物価指数 2023年10月(国立統計局)
   【経済】英小売物価指数 2023年10月(国立統計局)
   【経済】英生産者物価指数 2023年10月(国立統計局)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米小売売上高 2023年10月(商務省)
   【経済】米生産者物価指数 2023年10月(労働省)
   【経済】米製造業景況指数 2023年11月(ニューヨーク連銀)
   【経済】米企業在庫 2023年9月(商務省)
   【工業】米週間石油統計(EIA)
16日【経済】機械受注 2023年9月(内閣府)
   【経済】貿易収支 2023年10月速報(財務省)
   【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 11月5日-11月11日(財務省)
   【経済】第3次産業活動指数 2023年9月(経済産業省)
   【経済】中国住宅価格指数 2023年10月(国家統計局)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米輸出入物価指数 2023年10月(労働省)
   【経済】米製造業景況指数 2023年11月(フィラデルフィア連銀)
   【経済】米鉱工業生産・設備稼働率 2023年10月(FRB)
   【経済】米対米証券投資 2023年9月(財務省)
17日【経済】ユーロ圏国際収支 2023年9月(ECB)
   【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2023年10月確報(EUROSTAT)
   【経済】英小売売上高 2023年10月(国立統計局)
   【経済】米住宅着工・許可件数 2023年10月(商務省)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
   【商品】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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