シカゴ大豆市況=総じて続伸、米CPIの低下とドル売り傾向から買い優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2023/11   1,372.00    1,372.00    1,358.50     1,368.75      + 0.75
   2024/01   1,382.75    1,391.50    1,368.50     1,389.75      + 7.25
   2024/03   1,395.50    1,404.25    1,381.25     1,402.50      + 7.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        216,225        240,078         730,647  (+ 3,116)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(11月20日−11月24日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は総じて続伸。終値の前日比は0.75〜7.50セント高。中心限月の1月限
の終値は前日比7.25セント高の1389.75セント。
 1月限は前日の上伸後の転売に下押されて1370セントを割り込む場面も見られ
た。だが、米消費者物価指数(CPI)が予想以下に留まったことで利上げ終了観測が
強まると同時にドル売りの動きが膨らんだことで買い優勢に転じた。当限11月限はこ
の日、納会を迎えた。

 1月限は1382.75セントで取引を開始した後は下値を探る足取りとなり、欧州
の時間帯の時間外取引では1368.50セントの安値まで軟化。ただ、その後は米消
費者物価指数(CPI)の前年同月比の伸び率が事前予想を下回るなか、買い戻す動き
が広がって引けにかけて値位置を切り上げる右肩上がりの足取りに転じた。引け間際に
9月6日以来の高値となる1391.50セントの高値に達した後、この日の高値に近
い水準を維持して取引を終えた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 南部ではまとまった雨量を伴う降雨が続いており、多くの穀物にとって洪水や冠水に
よる被害が発生するリスクが高い状態が続くだろう。なお、週末から来週序盤にかけて
次第に雨は止む見通し。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 高温乾燥が続いており、生育中のコーンと大豆にストレスを与えている。また、一部
では再作付けの必要も出てきている様子。今週末から来週序盤にかけては慈雨が期待さ
れる。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 今週は週末にかけて雨がちな天気が続き、多くの産地で慈雨が見込まれる。北西部で
は生育初期に乾燥に見舞われたが、この数週間は雨が降り続いており土壌水分の回復が
続いている。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 生育初期段階で乾燥した天気に見舞われたが、この数週間は雨がちな天気が続き、
生育環境は改善に向かっている。今週も週末にかけて雨が降り続く見通しで、引き続き
慈雨に恵まれるもよう。
米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 米プレーンズでは今週後半に寒冷前線が通過するにもかかわらず、ほとんどの地域で
降雨は発生していない。今週末には寒冷前線は南西部に抜ける見通しだが、これに伴い
散発的な降雨が発生するもよう。この雨は冬小麦にとって慈雨となるだろう。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油共に大豆に追随高となった。大豆粕の12月限は前日比
4.50ドル高の473.60ドルで終えた。
今日の材料
・ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州では雨が続き洪水リスクが
 高まる。
・ブラジル中部コーン及び大豆の産地では高温乾燥が続くが週末から来週にかけて
 降雨発生へ。
・アルゼンチンの南北産地ではこの数週間の雨で土壌水分が回復し生育環境が改善。
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