更新:NY金・銀市況=軒並み上昇、米輸入物価指数の低下が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (23/12)  1963.0     1991.1      1959.0      1987.3     + 23.0
          (24/ 2)  1983.8     2011.1      1979.3      2007.5     + 23.2
   銀     (23/12)  2351.0     2416.5      2335.0      2393.3     + 39.5
         (23/ 3)  2386.5     2450.5      2369.0      2427.7     + 40.0
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           219,402       164,501       483,704        (-  2,930)
  銀           97,460        87,755       134,534        (-    292)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          34,945.47  -  45.74
     15日  151.40/42   1.0843/45   ・ナスダック         14,113.67  +   9.83
     16日  150.73/75   1.0846/48   ・10年米国債利回り      4.45  -   0.10
・NY原油  (23/12)   72.90 - 3.76  ・SPDR保有金残高    870.45      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は反発、銀は続伸。終値の前日比は金が22.7〜23.8ドル高、
中心限月の12月限が23.0ドル高、銀が38.7〜40.7セント高、中心限月の
12月限は39.5セント高。
 金12月限は反発。時間外取引では、ドル高を受けて軟調となったが、米中首脳会談
後にバイデン米大統領が習氏が「独裁者」という見方は変わっていないと述べたことな
どを受けて地合いを引き締めた。欧州時間に入ると、押し目を買われて堅調となった。
日中取引では、米輸入物価指数の低下を受けて買い優勢となった。
 銀12月限は米輸入物価指数の低下や金堅調を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金12月限は反発。時間外取引では1959.0〜1971.2ドルの
レンジで推移、前日比2.6ドル高の1966.9ドルとなった。12月限は安寄りし
たのち、ドル高を受けて軟調となったが、米中首脳会談後にバイデン米大統領が習氏が
「独裁者」という見方は変わっていないと述べたことなどを受けて地合いを引き締め
た。欧州時間に入ると、押し目を買われて堅調となった。
 日中取引では、米輸入物価指数の低下を受けて買い優勢となった。時間外取引の高値
を突破すると、テクニカル要因の買いが入って上値を伸ばし、1991.1ドルまで上
昇した。
 米輸入物価指数の低下などが支援要因になった。10月の米輸入物価指数は前月比
0.8%低下と7カ月ぶりの大きさとなり、事前予想の0.3%低下も下回った。また
米新規失業保険申請件数が増加し、労働市場の緩和が示唆された。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で2335.0〜2378.5セントのレン
ジで推移し、前日比14.7セント高の2368.5セントとなった。12月限は安寄
りしたのち、ドル高が圧迫要因になったが、金の押し目を買われると、地合いを引き締
めた。欧州時間に入ると、金堅調につれ高となった。
 日中取引では、米輸入物価指数の低下や金堅調を受けて買い優勢となった。時間外取
引の高値を突破し、2416.5セントまで上昇した。
 11月15日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比385オンス減の1988万
3600オンス、銀は4万0681オンス減の2億6651万9979オンス。

今日の材料
・米新規失業保険申請件数は1万3000件増の23万1000件となった。市場予想
は22万件だった。これは8月以来の高水準。労働市場を巡る状況が引き続き緩和して
いることを示唆した。
・11月の米NAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は34に低下した。10
月は40だった。4カ月連続で低下し、2022年12月以来の低水準となった。
・10月の米鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が0.7%低下した。全米自動車労
組(UAW)のストライキで自動車生産が抑制され、予想(0.3%低下)を超えて低
下した。ただ、他の部門の生産活動はおおむね堅調だった。
・10月の米輸入物価指数は前月より0.8%下げ、下落率は3月以来、7カ月ぶりの
大きさだった。市場予想は関税を除いたベースで0.3%下落だった。
・11月の米フィラデルフィア地区連製造業業況指数はマイナス5.9と10月のマイ
ナス9.0から改善した。市場予想はマイナス9.0だった。
・米連邦準備理事会(FRB)のクック理事は、FRBはインフレ対応の過剰な実施
と、過少な実施のリスクの間で舵を取っていかなければならないとの考えを示した。
・イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のラムスデン副総裁は、英中銀は長期にわ
たり高金利を維持する必要がありそうだと述べた。
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